企業向け通信サービスで急成長

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企業向けのユニファイドコミュニケーション・サービスで急成長している会社がある。

Fuze」というマサチューセッツ州ケンブリッジのスタートアップ。旧社名は「ThinkingPhone」。電話サービスから融合サービスへの進化がうかがえる。

2月9日に現社名に変更し、シリーズE投資ラウンドで1億1,200万ドルの資金調達に成功したと発表した。これまでにも4回の資金調達を行っており、調達額は合計で2億ドル近くになった。

サービス内容はクラウドベースで音声、メッセージ、ビデオ等を統合的に扱えるユニファイドコミュニケーション・サービスを企業向けに提供するというもの。また利用状況等のデータを閲覧・分析できるツールも提供する。

利用状況閲覧・分析ツール(Fuzeのホームページより)
利用状況分析ツール(Fuzeのホームページより)

この会社は2013年から収入が毎年倍増ペースで伸びている。2014年から2015年にかけては関連技術を持つ会社を次々に買収。従業員も2015年の初めには200人だったのが、2015年末には700人に増え、2016年末までにさらに倍にした上、欧州やアジアにも進出する計画。

顧客数は現在1,500社。同様のサービスを提供している会社はいくつもある中で、これだけの成長を遂げることのできた秘訣は何だろうか。

TechCrunchによれば、他社との差別化要素の一つは「データ統合」。例えば、カスタマーサービスに入ってきた電話の主が、Zendeskからエスカレーションしてきた顧客なのか、Salesforceから回ってきた優良顧客なのかがわかるようになっている。

サービス提供の全体を通じてデータの一貫性が保たれ、マシーンラーニング・アナリティックスにより時と場所に応じた適切な情報を表示させる仕組みが、大きな付加価値になっているという。

もう一つの差別化要素は、従業員1,000人以上の大企業向けの全サービスを100%クラウドベースで提供していること。

それほど特別なことをやっているわけではないかもしれないが、当たり前のことを当たり前のように提供するということも大事だ。