Googleの光ファイバサービス「Google Fiber」がサンフランシスコにやって来る。
2012年にカンザスシティで開始し、2013年4月にはテキサス州オースチンとユタ州プロボに拡大。その後数都市に拡大したが、ニューヨーク、ロサンゼルスなど有名な大都市には拡大していない。

そもそも、Googleの本社はサンフランシスコに近いシリコンバレーにあるのだから、なぜサンフランシスコにもっと早く導入しなかったのかが不思議なくらいだ。
余談だが、Google Fiberを開始するにあたり、どこの都市からスタートするかについて公募で選定することとなり、1,100の自治体が応募した。選定を有利に進めようと、一時的に都市名を「Google」に変えたり、支持者がロジャー・ホジソンの「Give a Little Bit」の替え歌「Give a Gigabit」を作った都市もあったりと、活発な誘致合戦が繰り広げられたようだ。
その厳しい選考プロセスを経て最初の都市に選ばれたのがカンザスシティだ。ここはカンザス州とミズーリ州の境にあり、「カンザスシティ」という名前にもかかわらずダウンタウンがミズーリ州にあるというややこしい都市だ。
しかも市街地はカンザス州にも及んでおり、Googleが最初に選定したのはカンザス州側のカンザスシティだというから、余計にややこしい。
選考の際にはファイバ敷設の容易さやコストなどが重視されるので、人口密集地域は必ずしも選ばれるとは限らず、むしろ選ばれない可能性が高くなる。
サンフランシスコはコストが高く規制も厳しいので、ファイバ敷設は容易ではないが、今回は道路を掘り起こして一から敷設するのではなく、既存のファイバを活用して、アパートやコンドミニアムを対象に短期間に利用可能にする。公共施設や低所得層向け住宅には無料で提供する。
Google Fiberが急拡大する可能性が出てきた。