スマホ用の新しい音声アシストアプリが出た。巷には既にSiriやGoogle Nowなどがある。この上さらに別のアプリが必要なのか。
シリコンバレーのサンタクララに本社のあるSoundHoundが開発した「Hound」というアプリ。Android用とiPhone用がある。
TechCrunchによれば、研究開発に9年を費やしたそうだ。AppleやGoogleは音声をテキストに変換してから意味を解釈して検索するのに対し、Houndは音声を直接解釈して検索するので、レスポンスが極めて早いそうだ。
自然な会話でやり取りができ、複雑な文章でも理解し、追加の質問で結果の確度を上げるようなことも可能だそうだ。
試しにHoundとSiriとGoogleに、「サンフランシスコで一番美味しいドーナツ屋さんは?」と聞いてみた。

結果は若干違うが、それぞれ人気のドーナツ屋さんのリストが表示された。
「アメリカの王様は誰?」と聞いてみた。
この質問に対して、Googleが「オバマ大統領」と答えるのは有名だ。これは厳密には正しい答えではないが、改善するつもりはないようだ。他の2つは質問の検索結果をリスト表示している。
「次の米大統領は誰?」と聞いてみた。
今度はHoundだけが、「オバマ大統領」と答えた。「next」という単語は認識されてはいるが解釈の過程で無視されたようだ。他の2つは最近の選挙運動の情報をリスト表示した。
「一番いいスマホは?」と聞いてみた。
Siriは「今その手にお持ちのスマホです」とか「その答えはご存知のはずですよ」などその都度変化はあるが、iPhoneが一番だいう点は譲らない。他の2つは中立的に質問の検索結果を表示した。
それぞれ特色があって面白いが、まだまだこの分野は開発途上のようだ。