Amazonの音声認識多機能スピーカー「Echo」ファミリーに2機種が追加され、スマートホームの分野で徐々に存在感を増している。
Amazon EchoはAmazonの音声認識・アシスト機能「Alexa」を搭載した円柱形の多機能スピーカー。音声で指示することにより、好きな音楽を流したり、質問に答えてくれたり、オンラインショッピングをしたりすることができる。
ピザを注文したりUberの車を呼んだりすることもできる。さらに家電や空調や照明などを音声で操作するようなこともできるので、スマートホームのハブとしても注目されている。
Echoの価格は179.99ドル。2014年11月に発表され、2015年7月から一般販売されている。発表時の消費者の反応はイマイチだったが、2015年第4四半期には爆発的に売れたとの情報もある。
このほど、このEchoファミリーに「Amazon Tap」と「Echo Dot」という2種類の新製品が追加された。
Amazon TapはEchoを小型化して、持ち運びや外出先での使用を容易にしたもの。Echoは電源コードをコンセントにつなぐ必要があったが、Tapは充電式のバッテリーを内蔵している。
Echoはハンズフリーで音声入力ができたが、Tapは音声入力する際にマイクボタンをタップする方式。バッテリーの消費を抑えるために、常時「オン」にはなっていない。
Tapの価格は129.99ドル。3月31日に発売予定で、現在予約を受け付けている。
Echo DotはEchoの上の部分だけ切り取って、アイスホッケーのパックくらいの大きさにした感じ。外部スピーカーに接続できるようにしてほしいとのユーザの声に応えた。
DotはEchoと同様、電源コードをコンセントにつなぐので、常時「オン」の状態になっており、ハンズフリーで音声入力ができる。
Dotの価格はEchoの半分の89.99ドル。Echo Dotを購入するにはPrimeのメンバーでなければならず、しかも「Alexa」に頼むしかない。すなわち、Echoなどの「Alexa」対応機器を持っていないと購入できない仕組み。これはやや不可解だ。
「Alexa」でできる操作は、当初6種類だったが今や300種類を超えているという。
スマートホームの分野で、Echoがだんだんと幅を効かせつつある。