世界一スマートなアクションカメラ


「世界一スマートなアクションカメラ」が現在、Indiegogoで資金調達中だ。これまでのアクションカメラの大きな問題が解決される。

IndiegogoのArcプロジェクトページより
IndiegogoのArcプロジェクトページより

Revlが開発した「Arc」という製品を、Engadgetが「アクションカメラの革命」として紹介している。

GoProに代表されるアクションカメラは多種類の製品が出回っており、かなり高機能のものも出ているが、それでも解決できない問題があった。

撮った映像が揺れて見にくいという問題だ。これはスポーツなどの活動をしながら撮影するときには仕方のない問題だ。

そうは言っても、映像を見る人の立場から言えば、揺れる映像ほど見にくいものはない。目が回り、船酔い状態になり、気持ちが悪くなる。

これを緩和するため、これまではカメラに外付のスタビライザーを付けたり、撮影後の動画をソフトウェアで加工してブレを軽減するなどの工夫がなされてきたが、費用や手間や時間がかかり、根本的な解決にはならなかった。

Arcがこの問題を解決する。

4Kビデオと12メガピクセルの静止画の撮影ができる、水深3メートルの防水性能があるなど、Arcはアクションカメラとしても高機能だ。

その上、高度なスタビライザーを内蔵し、撮影者がどんなに揺れてもカメラは常に安定した姿勢を保ち、揺れのない動画を撮影することができるとされている。

そのスタビライザーのキーワードは「ジンバル」だ。ジンバルは、地球儀を支える台のように、物体を1つの軸を中心に回転させることのできる回転台だ。

3つのジンバルを軸が直交するように組み合わせると、一番内側のジンバルに設置した物体は、外側のあらゆる動きに関係なく一定の姿勢を保つことができるというものだ。

GimbalのWikiより
ジンバルの例(Wikipediaより

こんなジンバルを内蔵したアクションカメラは初めてだ。この機能は今後アクションカメラの主流になる可能性がある。ドローンにも有効だ。

この「世界で最もスマートなアクションカメラ」は、現在、クラウドファンディングのIndiegogoで資金調達を行っている。目標額5万ドルのところ、あと5日間を残して既に13万5,000ドル以上集まっている。

アクションカメラの大きな問題が1つ解決されようとしている。