Starbucksがアプリを刷新したが、それに合わせてポイント制度を変更したのが不評を買っている。
Starbucksは4月12日、モバイルアプリを刷新した。変更点はいくつかあるが、外見上わかりやすい変更は、アプリの画面に大きなカップが表示され、スター(ポイント)の貯まり具合がカップの中の星の入り具合で一目でわかること。
さらにそのカップを指で触ると星が反応して磁石に引き寄せられるように指の方に集まるような動きをすることだ。

それに合わせて、ポイント制度に関して大きな変更を実施した。
スターを所定の数だけ集めるとフリードリンクなどのリワードがもらえるが、そのためにはまずゴールドメンバーになる必要がある。
そのゴールドメンバーになるために必要なスターの数が、今までは30個でよかったのが、これからは300個になった。
ただし、以下のとおり、スターを獲得する方法が変わったので、今までの10倍困難になったというわけではない。
今までは金額に関係なく1回買うごとにスターが1個もらえたのが、これからは1ドル買うごとにスターが2個もらえることになった。
したがって、1回に5ドル買う人の場合、今までは30回買えばゴールドになれたが、これからは150ドル買えばゴールドになれるということなので、回数は今までどおり30回で変わらない。1回あたりがそれより高額か小額かで明暗が分かれる。
ゴールドになってからは、今まではスターが12個貯まると(すなわち12回買うと)リワードがもらえたが、これからは125個貯まると(すなわち63ドル分買うと)リワードがもらえることになった。
たとえば、1回あたり5ドル買う人の場合、今までは12回(すなわち60ドル分)買えばリワードがもらえたのに、これからは13回(すなわち65ドル分)買わないといけなくなった。
それよりも少ない金額で済ませていたユーザは、もっと多くの回数買わないといけない。普通のコーヒーのグランデなら20数回スタバに通わないとリワードがもらえなくなった。そういう人にとっては今回の変更は大きな改悪だ。
今回のポイント制度の変更が3月に明らかになって以来、ネットには不満の書き込みが多く寄せられた。もうスタバはやめてダンキンにするとの声さえ出ていた。
1回あたり5ドル以下で済ませて、かつリワードを重要視していたユーザは結構多かったようだ。
不満の声を配慮してか、Starbucksは、5月2日までに1回買えば1年間はゴールドになれるというプロモーションや、月に1回、スターが2倍もらえる(すなわち1ドルにつきスターが4個もらえる)「ダブルスターデー」を設けることなども発表した。
果たしてDunkin’ Donutsへの流出を防ぎ切れるか、注目したい。