1月ほど前のエントリーでご紹介した米テキサス州オースチンをベースにする主として州内政治をカバーするThe Texas Tribuneが今月3日のヒューストン市長選当日を期して始まりましたので、中味をメモしておきます。

なにせ記者は編集長を除くと14人しかいないようなので、既存メディアに負けない記事レベルを保つのは難しいところですが、彼らはネットの機能を生かしたサイト構成にこだわっているようです。

例えばTopicsのページ。州内で話題になっている様々な問題、テーマを挙げて、それに関わる記事や関係箇所へのリンクを張っています。ここでちょっと調べれば大概のことは分かるしかけ。これはニューヨークタイムズのTimes Topicsなど大手紙が試みている企画に倣ったものでしょう。

このほか他のメディアで報じられた最新の重要ニュースをリアルタイムで更新するTribWire(フロントページ右側)や、はやりのミニブログTwitterを利用しているテキサス州の政治家の発言も全部リアルタイムで集めているTweetWireもあります。これなどは政治にこだわるTrib(略称はそういうみたいです)らしい内容です。

また、限られたスタッフでは政治記事の深みを得られないのを補うために25の政治ブログをウォッチし、面白そうなものを適宜、紹介するOther Blogsというのもあります。このほか、面白そうなのは州内の大学新聞から有益記事を紹介するCampusWire、選挙で選ばれた州内242人の公職者の詳細情報ページDirectoryなどもあります。

また、もうひとつの特徴は日々のニュース記事を他のメディアが自由に利用して構わないとしていることです。この記事利用の自由化は、州都オースチンの州議会や州庁舎に記者を駐在させられない地方新聞にはありがたいことでしょう。また、自社データベースも開放し、希望社は自社サイトにTribのデータベースに直接いける仕組みを埋め込めるようです。

まあ、資金集めは今のところ順調のようで、今まで集めたお金で2年ほどは楽勝らしく、広告も全く見当たりません。今後、評判を挙げて、みんなが寄付する形でもジャーナリズムが成り立つことを証明してほしいものです。