このところ、インターネットで活動する米国の非営利独立報道組織について、ジャーナリズムの新たな胎動と見ていくつか取り上げてきましたが、そのNPO報道機関全体にかかわる動きがハーバード大学のNieman Journalism Labのサイトで報じられていたのでご紹介します。

その「非営利報道機関連合が資金獲得」という記事によると、米国内の20余りのNPO報道機関の集まりInvestigative News Network(INN)が、ジャーナリズム関係への資金提供で知られるナイト財団はじめ3財団からそれぞれ10万ドル以上獲得し、元ベンチャーキャピタリストから10万ドルを2年間という確約を取り付けたそうで、その他をあわせると優に50万ドルを超えたとINN関係者が明らかにしたとのことです。

このお金を何に使うかというと、多くは零細なNPO報道機関の統一的なバックオフィスの運営です。つまりサラリーの支給を含む経理、健康保険業務、名誉毀損責任保険、法的サービスなどを一括して行うことでINNメンバー各社の人件費、経費節減につなげるだけでなく、新規参入もしやすくする狙いがあるとのこと。運営費は規模によってワリ勘になるのでしょうが、その事務所を開設する初期費用や担当者の当座の賃金分は出来たわけで、これもまたNPO報道機関増殖の流れを加速する動きと見ることが出来るかも知れません。