WikiLeaksのAssange氏の一件についてはもう二回も書いたのでちょっとくどい気もしますが、あまりにスウェーデン検察の迷走というかいい加減さが加速している感が強く、もしかするとアサンジ氏が最初から強調している「謀略」説もアリかなの展開になって来ましたので簡単に。

実はアサンジ氏は8月30日にスウェーデン検察の尋問を初めて受けていました。たった1時間。「強姦された」「性的虐待を受けた」と二人の女性が警察に駆け込んだのが20日ですから随分とゆったりした対応です。そこで、アサンジ氏は強姦容疑を強く否認し、事件を取り下げるように要望したとのこと。まあ、参考人程度の扱いだったのでしょうか。

しかし、一方ではストックホルム検察の動きはマンガのように素早かった。8月20日夕に警察から電話報告を受けたストックホルム検察は、調書もなにも見ないで即、逮捕状を発行、指名手配します。ところが、翌日の午後、ストックホルム検察のトップは「強姦容疑をかける理由はなにもない」として逮捕状を取下げます。

「性的虐待」については捜査するということでしたが、これはスウェーデンの法律では性犯罪にはあたらないそうで、こっちには逮捕容疑になっていなかったので、事実上、警察への出頭でアサンジ氏は無罪放免かと思われました。

ところがストックホルム検察の上部機関にあたるらしいPublic Prosecution、公訴局とでもいうのでしょうかそこのDirector、局長が9月1日になって、「新情報が出てきたので強姦で再捜査する」ことを決めたとAP通信の電話取材に答えたのです。その新情報がなんであるか、逮捕はあるのかは一切不明です。

これに対するアサンジ氏の対応について、これまで紹介したスウェーデンのタブロイド紙Expressenが直撃取材をしていますので、例によってグーグル翻訳で読むとこう言っています。「私は自分の人生でなにをしてきたかを分かっている。だからこうした告発が根拠なく破壊的なことも分かる」と。

どういうことか。彼は「5日前に、私の名前と強姦に言及したページは600万に達していた。事実に基づく理由がなくても事態はこうなっている」と言います。つまり自分を貶めるプロパガンダが行われているというのです。理由はもちろんアメリカ政府を怒らせたアフガン戦争にからむ米軍の秘密資料の公開です。そして近日中に公開予定の第二弾への牽制だと考えます。

WikiLeaksの台所事情はけっして潤沢なわけではありません。昨年も運営資金不足で12月に短期間ですがサイトを閉鎖したこともあるようです。その殆どを寄付に頼っているので、アサンジ氏が不品行ということになれば寄付が激減するかも知れませんね。もしかしたら、いやもしかしたらですが、そこを突いた作戦が進行中なのかも、と、あんまり暑いので妄想してみました。