羽を広げれば2メートルに達し、獰猛な印象の強い米国の国鳥、ハクトウワシ(白頭鷲)。でも、あらゆる動物の赤ちゃんがカワイイように、孵化したばかりのハクトウワシの3羽のヒナだって十分にカワイイ。それをなんとインターネットUStreamのライブ中継で見られるんです。しかも夜間は赤外線をあてて中継しているので、まさに24時間、ぶっ通しで。

http://www.ustream.tv/flash/viewer.swf

Total ViewはUSTだけで3千2百万を超えていて、その時々でキャプチャーした無数のビデオはYouTubeのサイトにあるRRPのチャンネルにアップされていますが、いずれも大人気。なかには60万を超えているものもあります。一体、何千万人がみたことか! というのも、今月に入って2日、3日、6日とたてつづけにヒナが孵ったからです。その3羽を母鳥がお腹の下に抱えているんですが、その下から顔を出したり、じゃれあってる様子がなんともいえない雰囲気です。

まあ、ライブ映像をフル画面にして楽しんで頂ければいいんですが、若干の説明を。このライブ中継を行っているのはThe Raptor Resource Project(RRP:猛禽類援助計画)といい、ハクトウワシのほか、ハヤブサ、タカ、フクロウなどを保護し、個体を増やそうという活動をしているNPOです。このハクトウワシの巣があるのはアイオワ州デコラ。この巣のまわりがどうなっているか、カメラをどう設置したかが分かるスライドショーはこちらにありますが、高さは約25メートルほどで、巣の大きさは直径180センチだとか。そのすぐそばに2台のカメラがあり、メインカメラは自動焦点で暗くなると自動的に赤外線のスイッチが入るもので、もう1台はPan−Tilt−Zoom機能付き、つまり、リモートコントロールで動かせます。

大人気ぶりを取り上げたアメリカ版NHKラジオともいうべきNPR(National Public Radio)の記事によると、NPRのラジオ番組で「なぜ、こんなに人気があるのか」と問われて、RRPのRobert Anderson専務理事は、世界中が悪いニュースだらけのなかで「This is Positive」と答えたそうです。新たな生命の誕生:Positive:明るく「前向き」ということでしょうか。そういえば、昨夜のNHKテレビで、被災地、岩手県山田町でチワワの赤ちゃんが2匹生まれたって話題を流してましたね。普段はなんということもない話ですが、いまはPositiveなニュースが求められているということでしょう。

ちなみに、このプロジェクトのスポンサーはXcel Energyという米国中西部から南部がフランチャイズの電力・ガス会社です。(ミネソタ州の二箇所に原発があって、中西部の電力の4分の1を賄っているそうです) で、自社サイト内にもBirdCamというハクトウワシ以外の猛禽類をウォッチ出来るページを持っています。東電には多分、こういう気の利いたページはないだろうけど。

15日夕、追記:今夜は母鳥が後ろ向きで、ヒナがちっとも見えませんね。昨日は、カメラ方向に前向きで、腹の下で3羽のヒナがチョロチョロして面白かったんですが・・・・・ま、日本時間の午後8時、9時頃になると現地は朝になりますから、きっと違った映像が見えるはずです。

追記2:現地の夜が明けたころ(日本時間15日午後8時)、母鳥が飛び立ち、3羽のヒナが残されましたが、眠いのか、寒いのか、折り重なってもぞもぞやってます。母鳥はエサ取りかな。それにしても父鳥がめったに姿を見せないのが?

追記3:15日午後8時15分あたりから、母鳥が巣に持ち込んだ獲物を細かくついばんで、口移しで雛鳥に食べさせています。いやいや、ヒナのカワイイこと。

追記4:巣が雪だらけです!アイオワ州デコラの天気を調べるとまだ雪が続くみたい。http://www.weatherforyou.com/weather/iowa/decorah.html 当然、ヒナは母鳥の腹の下。

追記6:ワオ。日本時間16日午後10時。父鳥がやってきてます。母鳥の間で、チビちゃんたちがモゴモゴ。親鳥はこの雪まみれの寒さのなかで結構、焦ってる感じがするな。

追記7:日本時間19日21時40分。巣のあるアイオワ州デコラは大雪のようです。カメラの前の枝に雪が積もって何も見えなくなった。ヒナたちは大丈夫か。さっきまで母鳥もうつらうつら、ヒナたちは遊んでいたのに。天候激変です。