今朝、メールボックスに件名「Order Shipped」、差出人「Manager Liam Moody」なるメールが届いていた。横文字のメールも毎日、たくさん受信しているが、たいていはニュースサイトからのもので、多くはスキップするが、「Order Shipped」とあるのが気になり、「なにか有料コンテンツで買ったかな」と、朝ボケの状態で本文を表示させた。
すると、まず上段に紫とグレーの「FedEx」の見慣れたロゴマーク。その下に
Tracking ID: 9610-99071434
Date: Monday, 4 March 2013, 10:22 AM
とあって、本文は
「Dear Client,
Your parcel has arrived at March 7.Courier was unable to deliver the parcel to you at 7 March 06:33 PM.
To receive your parcel, please, print this receipt and go to the nearest office.」
そして、幅4センチほどの<Print Receipt>と書かれた紫のボタンがあり、最後は<Best Regards, The FedEx Team.>と結ばれている。
日本語訳するまでもないが、要するに3月7日に荷物は届いたけど、配達できなかったので、受領証を持って最寄りのオフィスへ取りに来い、ということで、その受領証を印刷するためにボタンを押せというわけだ。
これで、有料コンテンツじゃないことが分かった。FedExなら外国からの荷物?と疑問に思ったが、たまたま、身内がごく最近、イタリア在住の旧友と交友を復活させていることを思い出し、もしかしてその友人からか、との思いでボタンを押しかけた。朝ボケだし。
しかし、ここで、これでも一応、ITに関わってきた経験から警告音が聞こえた!「クリックしたら、スパイウェアがダウンロードされるかも」と。昔々、そんな記事を何回も書いたから。
そこで、件のメールを見直すと、差出人のメルアドが<@fedex.com>じゃなくて<@lincoln.us>とある。お客である私の名前を書かず<Dear Client>と書いているのもおかしい。それに「3月7日」の話をなんで今頃、連絡してくるんか。ますます可怪しい。
心配だからパソコン師匠に電話してみようかな、と思い立つも、出勤時間帯で相手も迷惑だし・・・あ、Mac向けのウィルスソフトは少ないはずだから、押しちゃおうかな、その先、どうなってるか知りたいし、などという不埒なこともチラっと頭をよぎる。
でもその前にネットで似たケースがあるはずと思い直して検索して見るとやっぱりいくつもあった。FedExのカスタマーセンターの電話番号も発見。早速、電話。オペレーター嬢に事情を話すと、「tracking ID番号を教えて下さい」と問われ、伝えると「その番号は存在しません」。「詐欺メールですので、そのメールは直ちに廃棄して下さい」。やっぱり。
こういう問い合わせは多いのかと聞いてみた。返事は「かなりあるようです」。どんな被害が?「私は直接は知りませんが、個人情報が流出したとか・・・」。スパイウェアのケースもあるようだ。
ネットで検索すると今年に入って3回もFedEx名のこの手のメールを受け取った人がいた。その方は、印刷ボタンをクリックしてしまったが、<ブラウザで開いた先は、不明なファイルのダウンロードだったりFedEx(フェデックス)とは関係のないサイトだったりしました。
たまたま、トレンドマイクロのウイルスバスタークラウドがインストールしてあったので、ファイルのダウンロードがされても削除を要求して警告してくれて事なきを得ました。関係ないサイトへのリンクをクリックしてもページを開かずに警告を出してくれました>と、危うく難を逃れたようだ。
ただし、ウィルス対策ソフトが切れていたりしたら大変だろう。どうやら、このFedEx名のフィッシングメール、今年になって流行ってるようなので、被害が発覚するのはこれからかも知れない。
大体、私宛にこのフィッシングメールが来るってこと自体、知り合いの誰かが釣られて、そのパソコンからアドレス帳が流出したせいかも知れない。そういえば、知り合いの名を騙った意味不明なメールが先月に2回あったなあ、不気味だ。
なお、FedExのサイトにある、日本語の詐欺メール注意喚起ページはこちら。http://www.fedex.com/jp/about/fraudulentemail.html
追記:12日朝に続いて13日朝にもFedExをかたるフィッシングメールが、差出人を変えて到着してる。これから毎朝来るのかな。
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