ダイアナ妃がパパラッチに追い回されて事故死したのは1997年。あれから16年、パパラッチという言葉こそ最近、耳にしませんでしたが、ことが王室絡みになると英国メディアは燃えるんですね。テレビニュースでも、病院前のメディア・スクラム状態が繰り返し流れていましたが、この写真は、その一情景。

英国新聞サイトでは最も人気の高いとされるGuardianのトップページも、ウィリアム王子の妻キャサリン妃の王子出産の記事で埋め尽くされています。(画像は22日13時過ぎ=日本時間=のもの)

しかし、同じGuardianのUGC(user-generated content)プラットフォームであるGuardianWitnessでは、2週間前の8日から、「もしあなた方の赤ちゃんがロイヤルベイビーと同じ7月生まれだったら写真と記事を投稿して」って呼びかけていましたが、ロイヤルベイビー誕生前に投稿されたのはわずか24件のみ。

読者の投稿をスマホやパソコンから募るこのGuardianWitnessはそこそこ人気があって、編集部の設定したテーマによっては1000件以上の投稿が集まります。その一例が1291件集まった「Public art」です。

で、誕生直前にも、「もし、あなたの赤ちゃんがロイヤルベイビーと同じ日に生まれたのなら、あなた方の話を聞きたい」と、改めて投稿を促す煽り記事をサイトに載せました。しかし、残念ながら、新たな投稿は、この記事を書いている日本時間13時半の段階では1件だけ。Guardian編集部としてはあてが外れた恰好です。

ちなみにこの赤ちゃんは英国とタイの両親から生まれたCaraちゃんという女の子で、2度の流産を経て生まれて嬉しいと父親が書き込んでいます。

赤ちゃん写真の投稿数だけで判断するのは乱暴過ぎるのは承知していますが、メディアの大騒ぎほどには一般読者は浮かれていないんじゃないかと想像してしまいました。

実は、Guardian自身、騒ぎすぎはみっともないかも、って思ってるフシもあるのです。それが、2枚目の画像、Guardianサイトのトップページに見つけました。

画像はスクリーンショットなので、動きませんが、一番上の右端に「Republican?」という表示があります。「君主制でなく共和制支持者か?」という問いかけで、(多分ジョークでしょうが)、ここをクリックすると、ロイヤルベイビー関連のニュースはきれいに一掃されて、通常のニュース画面になるのです。

こういう仕組みは、ウィリアム王子の結婚式の際にも採用されたとか。王室ニュースに関心の薄い人にも配慮しているわけですが、やはり、こんなきめ細かいことが出来るのもデジタルならではです。この技術は、日本のニュースサイトでも生かせるような気がしますね。