ウィキリークス創立者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏、ロンドンのエクアドル大使館に駆け込んだのが2012年6月19日ですから、もう1年半近くカゴの鳥状態にあるのですが、時々、思いがけないニュースを世界に発信してくれます。

先日は、オーストラリアの上院選に出馬して話題になりましたが、今度は、プエルトリコきっての人気バンドという(Latin Grammy Awardで受賞数がトップだそう)Calle 13とコラボした新曲が出るというニュースをGlobal Voiceの記事で知りました。

と言っても、アサンジ氏が歌うわけではなく、バンドを構成する義兄弟の兄、ペレスさん(Rene Pérez )が、今年6月に大使館にアサンジ氏を訪ね、アサンジ氏とともに世界に向けてtwitterで質問を発信したのです。

ハッシュタグ#JulianAssangeCalle13を使って、「社会正義」に関わる多様な質問を発信し、「数千もの返事を受け取った」そうです。(その記録はここに残っています。英語とスペイン語が半々の感じです)で、その回答から印象的なものというかパンチの利いたものなどを拾い上げて歌詞をペレスさんが相棒のカブラさん( Eduardo Cabra)さんとともに曲に仕上げたということです。歌詞作りにアサンジ氏がどの程度関与したかは不明ですが、当然、完成まで連絡を取り合っていたことでしょう。

そして出来上がった曲名は “Multi_Viral”というらしい。歌詞の内容はまだ分かりませんが、録音にはマルコムXやチェ・ゲバラなどの影響を受けた歌詞が特徴というロック・バンドRage Against The Machine(個人的には何も知りませんが)のギタリストTom Morello、さらにパレスチナの女性歌手が加わっているということですから、政治的メッセージをたっぷり盛り込んだ内容なのは十分に予測できます。

また、Calle 13はこれまでSony Music Latinと契約していましたが、更新はしないとのことで、この曲がインディーズとしての初の曲になるとか。なんとなく気合が入っている様子が予告ビデオからも伺えるようです。


リリースはバンド名にちなんで2013年11月13日です。さて、アサンジ氏、今度はどれだけ、世界の注目を集められるかですが、同時に、ソーシャルメディアを使って、歌詞のフレーズを大々的に集めるという、クラウドソーシング的な曲作りの成否も興味深いことです。