Facebookで田端信太郎さんが紹介した<10代のメディア閲覧時間、スマホでのネット接続が「テレビ」「PC」を上回る>という記事に目が止まりました。

早速、その記事のソースであるジャストシステムのサイトで、調査書<モバイル&ソーシャル月次定点調査(2014年5月度)>をダウンロードしてみました。99ページもの大部なものだけに、興味深い観点からのデータも豊富にあります。

そこで、「主要メディアの年代別接触時間」は58ページから始まります。グラフと表で細かく表示されていて、問題の10代(15−19歳)については、スマホからのネット接続は1日あたり104.3分で、以下、テレビが94.9分、パソコンからのネット接続が89.8分と続きます。

先の記事は、前回2013年12月の結果では、パソコンからのネット接続が121.3分とトップで、スマホからのネット接続が99.9分で3位だったのが逆転したことに注目したようです。確かに、スマホ時代を象徴する”事件”でしょうが、私は別のことを思い出しました。

それは、先月末に公表された、かのMary Meeker 女史の、毎年恒例、世界中で引用される<Internet Trend 2014>のことです。これまた164ページもある大部なものですが、その96ページに、こういう興味深いグラフがあったのです。

スクリーンショット 2014-06-12 13.09.02細かくて見にくいでしょうが(グラフをクリックすると拡大出来ます)、これは、世界57箇所で展開しているという英国のコンサルティング会社Millward Brownが世界30カ国で行ったAdReaction2014という調査結果を元にしたグラフです。(日本は下から3番目)

詳しくはAdReaction14をご覧いただくと解説がついていますが、世界中でスマホとタブレットの利用が飛躍的に伸びています。そのなかで、意外なことに、日本のスマホやタブレット使用時間が世界的に見て、決して上位ではないことです。

上のグラフでは、1位から5位までにインドネシア、フィリピン、中国、ブラジル、ベトナムなど途上国が並んでいますが、こうした国々も含めた世界平均はテレビ132分(日本125分)、パソコン108分(同66分)、スマホ147分(同125分)、タブレット50分(同15分)だそうです。合計時間は417分(日本342分)です。

なんだか、日本は随分とメディア接触時間が少ない結果になっています。電車の中でも、歩いていてもスマホとにらめっこが当たり前みたいになった日本なのに、ちょっと不思議。(だからと言ってパソコンを使ってるかというと、これも世界平均を大きく下回る!)

先の、ジャストシステムの調査を思い返すと、15−19歳で104.3分、最も長かった20−24歳でも116.7分でした。スマホを所有する人だけを対象にして、この数字です。

この差は、ジャストシステムの調査は、「仕事上の視聴、閲覧の時間は除きます」という但し書き付きで調査を行ったことが幾分か影響していると考えるべきかもしれません。

とはいえ、先に上げた上位5カ国。インドネシアがテレビ視聴で日本をちょっと上回っている以外、どこもテレビ視聴が少なく、その一方で、パソコン、スマホ、タブレットでデジタル情報に接している時間が日本を大きく上回っている事実は、国の勢いと関係しているのかも。

その意味で、日本で、スマホからのネット接続が数分増えてメディア接触のトップになったというのも、世界的にはまだまだなら、あまり意味は無いのかもしれません。