グノシーとかスマートニュース、ニュースピックスなどなどニュースアプリが雨後の竹の子みたいに次々登場していますが、なんと、世界有数の通信社ロイター(Reuters)が、革新的な有料ビデオニュースアプリ<ロイターTV>を来年1月にスタートさせるそうです。

カッコイイ予告ビデオが見られるページがスタートしています。そこに記されているのは<TV NEWS.   REINVENTED>ーーーテレビニュース番組は再発明された。なかなかのフレーズです。

ロイターは世界中の新聞、テレビなどのマスコミに、ニュースを文字とビデオで配信していますが、今度は消費者に直接、ビデオでニュースを届けようという試みで、今のテレビ番組のように、視聴者全員に同じ番組を届けて良しとする(one size fits all)のではなく、一人一が自分流にカスタマイズしたビデオニュース番組を作り上げることが出来るというコンセプトは興味深いです。

なぜかニューヨーク・タイムズなどの大手メディアは伝えていませんが、CapitalDigiDayなどネットメディアの記事によると、当初はiPhoneとiPad向けで、ビデオニュースのコンテンツは、ニュースキューレーションアプリのように、外部から掻き集めるのではなく、すべて自社製作のニュースビデオだということです。

DigiDayが会社の言い分として伝えるところによると、ロイターには全世界に数百人のビデオクルーがいて、年間10万本ものビデオニュースを生み出しているとか。それなら放送するコンテンツに事欠かないでしょう。

問題は、それをどうスマートに視聴者に届けるか。Capitalによると、2つの核があって、一つはReuters Nowで、もうひとつはthe Feedです。

Reuters Nowの最大の特徴は、ニュース番組の時間を、その時の都合に合わせて5分から30分に自由に設定できることだそうです。その長さに応じて、個々のビデオ記事の深さも変わるよし。

ロイターTVは政治経済からスポーツ、ポップカルチャーまであらゆるジャンルのニュースを時々刻々更新して配信しますが、ユーザーが見たくない記事をスキップすると、アプリが学習して、ユーザーの関心がどこにあるかを推し測り、スキップを繰り返したジャンルの記事は少なくなる仕組みです。

視聴する場所によっても、内容が変わるそうです。英国人にはオバマの演説は、米国人向けより短いとか。また、関心を持った個々のニュースビデオはソーシャルメディアでシェアすることも出来るようです。

一方、the Feedの方は、世界中の”事件現場”からの編集を加えない生中継です。米国大統領の重要な演説だったり、中東の騒乱だったり・・・。それらの現場中継のリストを自動的に収集、内容を分類してソーシャルメディアに投稿するシステムも開発したとか。

これで、月極め料金は1,99ドル。CMも煩わしくない程度に入るようですが、なかなか魅力的な値決めです。(ただし、サービスは米英で開始とのことで、日本から加入できるかどうかはわかりません)

なんだか、人気が出るかも、と思っちゃいましたが、DigiDayの記事では、「初年度2万の有料視聴者を獲得できたら驚きだ」というような専門家の懐疑的な見方も紹介しています。もちろん、ロイターの当事者たちは「十分に持続可能なビジネスモデルだ」と自信満々ですが。