今度の日曜日、1日に迫ったアメリカンフットボールNFLの王者決定戦・スーパーボウル。昔々、ナマで観戦し、楽しんだことがあるので、なんとはなしに毎年の話題を追っているのですが、今年も面白いものを見つけました。

1億人以上が観戦するということで、テレビCMは30秒のスポットで、今年は450万ドル、5億円に達したそうですが70枠、完売したそうです。しめて350億円。一日の売上です。そこに顔を出す企業は当然、金満企業が多いわけですが、スウェーデンの優良企業ボルボが意表を突く作戦に出ました。

USATodayは、スーパーボウルでのスポット広告ランキングを毎年、発表していますが、ボルボの名前は2013年2014年ともランキングに載っていないので、バカ高広告は出していないようです。

そして今年もスポット広告は出さず、<The Greatest Interception Ever>という企画を打ち出しました。インターセプションとは、アメフトで試合中に攻撃側のボールを奪い、攻守逆転すること。つまり「史上最大の横取り作戦」。どういうことでしょうか。

そのためにボルボの作ったサイトがあります。ここをお読みいただければ分かることですが、簡単に説明します。

試合は1日、東海岸時間の午後6時半から始まりますが、この企画に関心のある人は、他の自動車メーカーのコマーシャルが流れたら、twitterに思ったことをハッシュタグ#VolvoContestで投稿します。

その投稿に、ボルボのSUV風クーペXC60 Luxury crossoverを贈りたい友人、恋人などの名前を添えるのがミソ。その投稿を見たボルボ関係者から、これは!と思う人に連絡が行き、またいくつかの質問に答えて、最終的に5人が選ばれて、XC60がそれぞれに贈られる仕組み。

つまり、ゲーム中に流れる他の大手自動車メーカーのCMをダシに、関心をボルボに呼び寄せようという作戦です。しかも、今年の自動車CMは6枠のようなので計30億円分がダシ。まさにインターセプション=「横取り」。

で、かかる費用といえば、日本のボルボのサイトで見るとXC60の値段は1台600万円程度。これは「定価」なので、5台合わせても実質3千万円以下?もちろん、これを仕掛けた広告代理店の費用も別途かかるにしても、「30秒5億円」とは桁違い。そして、この30秒CM制作費も何億円もかかると言われているので、ボルボは超節約です。

なんといっても、新車を欲しがっていそう、または必要な人たちの情報がド〜ンと集まりそうなのですから、ボルボにとってウハウハなアイディアでしょう。

ちなみに、これを考案したのはニューヨークが本拠の広告代理店GREYのWorldwide Chief Creative Officer というTor Myhre氏だそう。Myhre氏は、1986年から2011年まで続いた人気トーク番組オペラ・ウィンフリー・ショーの19シーズン目(2004年)の始まりにあたって、同じような手法で話題になった人物です。

この時は、視聴者から、車の必要な人の名前と事情を書いた手紙を募集、その中から話題になりそうな人たちに計276台のポンティアックの新車を贈りました

そういえば、先のボルボの特設サイトには「米国在住者に限る」とは書いてなかったような・・・。ネットなりなんなりで自動車メーカーのCMを見て、日本から#VolvoContestのハッシュタグ付きで投稿してみても面白いかも。