今日3日、多くの企業で入社式が行われたようですが、幼稚園の入園式、学校の入学式はこれからですね。お父さんは着慣れた背広でいいでしょうが、お母さん方は、式が済めば、滅多に着る機会のない晴れ着にいくら支出すべきかに悩む方も多いんじゃないでしょうか。

そんな悩みも含め、結婚式など様々なイベント、デート、あるいはバケーションに何を着ていくべきかの女性の悩みを、ドレスに合わせるバッグや装飾品も含め、1回3点までを月々139ドル(+税金)で全て解決するネットサービスがアメリカにあることを知りました。

その名はRent the RunwayのUnlimited。月に何回でもOKで、返却分も含めて送料無料、クリーニング代と保険料込みと言いますから少々、驚きです。Runwayとはファッションショーでモデルが細長いステージのことで、ハイファッションを提供するっていう意気込みでしょうね。

このオシャレに敏感な女性向けサービスは数ある新規企業の中でも注目を集めているようで、昨年末には経済誌Forbesの「注目すべき女性起業家8人」に選ばれました。そのお二人がTwitterに載せた写真はこれ。

 

Hyman(右)とFleiss(左)という二人のJenifferは、2008年に、ハーバード大学のビジネススクールで出会い、翌年に5000ドルを元手にニューヨークのアパートの一室で起業しました。

以来、7年余。いくつもの著名なベンチャーファンドから総額1億9千万ドルを調達して、昨年末のBostonGlobeの記事によると利用するメンバーは600万人に及ぶまでに増えました。

そして、スタイリストのアドバイスを受けてその場で借りられるリアル店舗もニューヨーク2店の他に、シカゴ、ワシントンDC、ロサンゼルス、ラスベガス、サンフランシスコで展開、さらに増やすそうです。

なんでも400ものデザイナーブランドと提携してるそうで、その種類は膨大ですが、このページで、結婚式、お祭り、カクテルパーティ、夏のレジャーなど20のカテゴリーから選べるようになっています。その中で、一番、畏まった行事と思われる「Black Tie Wedding」のページに行くと、ドレスが300ドルから千数百ドルのものまでずらり。数百ドルのバッグや宝飾品も表示されます。それぞれのドレスにポインターをあてると、モデルが着用した前、横、後ろの写真が現れる仕掛けになっています。

このサービスを愛用しているというシリコンバレー在住のコンサルタント渡辺千賀さんのブログによると、ドレスはダンボールじゃなくて厚手の生地で出来たガーメントバッグに入れて送られてくるそうです。返すときは、それに詰めて、日本で言えばクロネコみたいなUPSのお店に持っていけばいい。中に返送用のラベルも入っているので手間がなく、何よりドライクリーニングしなくていいのが魅力的とのこと。(ちなみにForbesの記事によるとRent the Runwayは1万5千平方メートルという全米一のクリーニング施設を持っているそうです)

一昔前のDVDの郵送レンタルみたいですが、こちらには返却までの期限がありません。気に入ったらずっと使ってても構わない。でも、返さないと、新たに借りることは出来ない仕組みです。

もちろん、日本にも貸衣装屋さんは沢山ありますが、いくつかをネットで見て見ると、だいたいが「3泊4日」のレンタルで、遅れれば延滞料が発生し、送料は往復とも利用者負担、汚した場合などの「保険」もないようです。比較するとRent the Runwayの使い勝手の良さがわかります。

このサービスのことを知ったのは、ミレニアル世代の女性向けライフスタイルサイトRefinery29のMoney Diariesというページを見てのことでした。これは、主に米国の働く女性が、毎日、ランチなどを含めどんなことにお金を支出したかを1週間、つぶさに報告してもらうという興味深い内容なのですが、報告者の一人が、Rent the Runwayを使っていると記していたからです。

彼女はニューヨーク在住、27歳にして金融機関副社長で年収23万ドルという高給取りで一人暮らしですから、どんなに高いドレスでも買うのは造作もないことでしょう。それでも、Rent the Runwayを利用している。近頃、耳にするSharing Economyがじわじわ定着してしつつあるという証でしょうか。