私はビデオゲームは全くやらない(そもそも年齢的に無理なんですが)ので、その方面に疎いのですが、米国発の「Fortnite:Battle Royale」が爆発的な人気なのはなんとなく知ってました。

なにせ、昨年9月のリリースで、今年10月段階では登録ユーザーが2億人に達したそうです。殆どのゲーム機に加えパソコンでもモバイル機器でもプレイでき、しかも無料なのが特徴で、製作したEpic Games社は中国の巨大IT企業テンセントが大株主で、ウォルトディズニーも出資し、最近は米国の名だたるベンチャーキャピタルもこぞって出資に踏み切る人気ぶりで、すでに150 億ドル(1兆6千億円)近くの価値があると報道されるほどです。

そのFortniteについて、躍進中のニュースサイトAXIOSは、「もはや単なるゲームじゃなくて、コミュニケーションツールになった」とする記事で、その人気とトレンドを象徴するものとして「赤ちゃんの名前にまで影響を与えている」ことを挙げていました。

そのデータを提供しているのは、月間1億人が訪れると自称する子供を持つ親向けの情報サイトBabyCenterです。そこの最新記事「Hottest baby name trends of 2018」では、今年生まれた赤ちゃんの名前について5つの傾向を紹介しているのですが、その2番目に挙げられているのが「Fortnite fandom」。fandomというのはfanとkingdomを合体させた造語のようで、つまりはFortniteファン王国の影響っていうところでしょか。

「サバイバルゲームが赤ちゃんの名前の選択にひらめきを与えるなんて第三者には奇妙に思われるかもしれない」としながら、ゲームと言っても、実は子供だけじゃなく、ミレニアルズ世代(1981~2000年生まれ)の人々やジェネレーションZ(2001~2010年生まれ)の子を持つ親たちもFortniteに惹かれてプレイしているので、ひらめきを得てもおかしくないとします。

事実、ゲームデータとマーケティングのSuper Data Research社のデータを基にしたWall Street Journalの記事で紹介されているプレイヤーの年齢層は、赤ちゃんの親になるのが多そうな「25~34才」が全体の33%を占め、最も多かったようです。一方、13~17才のプレイヤーは21%を占めるにすぎません。また、プレイヤーの3人に1人は女性です。

で、同サイトに情報を寄せた70万人の親たちからの情報を集計したところ、この勇ましい女性戦士のキャラクターのRamirezが男の子の名前として人気で、昨年より57%も増えました。実数では561人増です。そのRamirezのイメージはこれ。

また、プレイヤーのコスチュームをskinというそうですが、それにちなむ名前も人気で、Leviathanは男の子の名前として46%、1495人も増え、Bunnyは女の子の名前として30%アップ、487人増だったそう。さらにRougeは男女ともに使われ、女の子では47%アップ、793人増。男の子でも21%、374人、去年より増えました。skinの一つBunnyのイメージはこれです。

ゲーム専門のストリーミング配信サイトtwitchでは、24時間、Fortniteのサバイバルゲームを観戦できます。登録すれば参加もできますし、日本人同士で対戦しているチャンネルもありますので、どうぞご覧ください。(私にはその面白さがよく理解できないので説明は省略)

さて、BabyCenterの記事によると、今年の赤ちゃんネームの新しい傾向で第一に挙げられていたのはなんと「Zen names」。「西洋人はストレスや不安を和らげる方法として東洋の精神的実践ー黙想とか意識の集中などを採用する。そこで禅のライフスタイルがネーミングの選択肢として閃く」などと書き、具体例としてPeaceが昨年比で66%アップし、1292人も増え、サンスクリット語でpeaceを意味するShantiも34%プラスで883人増だったとしています。その他HarmonyやHopeも増えました。

最大100人が同時に戦い、生き残るのはただ一人という過酷なサバイバルゲームのFortniteへの熱狂。その対極にあるかに見える禅の世界に共感して平和を願うのをうかがわせる今年のネーミングの傾向。

トランプ政権のもとで世界が不安定さを増しているかに見える昨今。子供の名前は世相を映すようですね。実世界は平和でありますように、と。では、良いお年をお迎えください。