ま、植木等さんの歌を思い出すようなAXIOSの記事の見出しです。

<The easy life of “mediocre” men>ーmediocreという単語を調べると「並の, 平凡な, 劣った, 二流の」とあります。

書き出しはこうです。「新たな調査は、並の男たちは失敗しても、いかにめげずに前に進むかを描き出している」。ま、私のような男だな、と思いつつ、見出しに引きずられて、最後まで読んでしまいました。

その調査は、英国の非営利グループWomen in Banking and Finance(WIBF)とLondon School of Economics(LSE)の共同で行ったTHE GOOD FINANCE FRAMEWORKというもので、金融業界で働く女性たちから、聞き取り調査を行い、金融業界が優秀な人材を確保し、育成する枠組みを構築しようということのようで、多くのキャリアウーマンが協力したよう。

調査レポートは32ページに及び、各ページには細かい字で2000~4000ワードも詰め込まれていて、当方にはとても手に負えないので、以下はAXIOSの記事を中心に、当方の関心事を紹介します。

多分レポートの22,23ページあたりだと思うのですが、女性たちの多くが<並の男性の同僚>に言及していて、「平均的なパフォーマンスの男性は女性より、生き残りやすい」と指摘しています。

なぜか?男性は、他のメンバーが「力」を持つソーシャルクラブに所属していることが多いことが多い。(英国のソーシャルクラブのことはよくわかりませんが、例えば日本の大企業にしばしば存在する「三田会」とか「稲門会」みたいなのも一例でしょうか?)

一方、女性は出産休暇を取る可能性が高く、そのことで安全確保のための社内ネットワークが破壊されやすい、とのこと。

金融の世界では、男性は能力に関係なく、まだ「担い手」と見做されているので、生き残るのに楽だ。能力が低くても、滅多に退職勧奨はない。外部から転職のオファーを受けた男性については、会社は女性に比べて引き止めに努力する。

業績が上がらない男性は、パフォーマンスが見えない職場に回される。(金融業界ですから「お金」に関わらない職場、例えば「総務」みたいなところでしょうか) 平均以下の男性が生き残るのは、しばしば<good politics>をしたせいだ。(このgood politicsの意味がよく分かりませんが、社内政治に長けているということでしょうか?)

とまあ、2ページに亘って、平均以下の男性についてクソ味噌。一方、女性は少数派であるため、目につきやすく、業績を精査されやすと女性たちは認識しており、「女性はミスをするとペナルティを受ける」と答えた女性がとても多かったそう。男性については「自分がミスをしたことを声に出して言い、会社はミスを学習の機会と看做してくれると信じている」と見ているようです。金融業界がまだ男性中心だという自負からでしょう。

もちろん、能力が高く、かつ共感度の高いリーダーもいます。そうした上司との出会いは、女性は職場の政治に邪魔されず、昇進の機会が十分に生まれると感じています。出産休暇の開始も復職もスムーズだったと。

ここまで書いて、つい先日、Facebookの友人がコピーして投稿したこの件が、友人間で100もシェアされ、話題になったのを思い出しました。WIBFとLSEの共同調査の目指すものと、ここにある「採用費に投資する以上に受け入れ側の教育に時間かける事が重要」という視点が共通するからです。

「上席」というのは直属の上司という意味でしょう。能力が高く、共感度の高い上司に恵まれるのが、その後のキャリアに影響するというのは西も東も、女性も男性も違いがないようです。そういう上司になるのは気楽じゃないけれど。