NHKテレビの朝ドラ「カムカム エヴリバディ」にハマっています。「朝ドラ史上初、3人のヒロインが織りなす100年の物語」(桧山珠美さん)とのことですが、今後、どう展開するかは調べないで見ています。

一人目のヒロイン、安子の父親が息子の戦地からの帰還という幻を見た後、ナレーションで亡くなったと伝えた昨25日放映分が終わった後、直後に続く「あさイチ」のオープニングでは司会の鈴木菜穂子アナが号泣し、しばらくは進行が滞る事態になり、それがまたSNSで拡散するなど、話題を広げています。

今日26日分では、安子の夫が戦死したことが明らかになり、神社に駆け込んで泣きじゃくる安子という展開で、なかなか目が離せないのです。

おそらく、彼女は自立し、その生き方を二人目のヒロインになる「るい」に引き継いでいくのでしょうが、番組名の「カムカム エヴリバディ」とどう繋がっていくのかは、実在の女性モデルが存在しないようなので、読めません(読まないようにしています)。

まあ、少なくともNHKラジオの英語教育番組が軸になっているのですが、実は、この朝ドラと連動する英語教育番組が、朝ドラと同時スタートしていたことを、先の桧山さんのコラムで知りました。

ラジオで!カムカムエヴリバディというもので、安子が戦前から聞いていた英語教育番組を流していたNHKラジオの第2で月〜水の週三日流れています。再放送や週末ダイジェストなども用意されています。

でも、本放送や再放送を聞かなくても、ありがたいことにインターネットでNHKラジオ「らじる らじる」に接続すれば、いつでも、何回でも聞けるのです。アプリもあります。テレビの見逃しサービスNHKプラス同様、視聴期限がありますが、早速、最も新しい今週水曜日放送分を聞きました。

この日のテレビ版では、心を病んだ安子の父親が、空襲による廃墟の中から、「配給の中から少しづつより分けておいた」という砂糖の缶を掘り出すシーンが印象的でしたが、出演の歌手AIさんとキャイーンの天野さんが早速、それを話題にし、「戦争は恐ろしい」「お父さんは砂糖を見つけてあるべき道を見つけ出そうという回だったね」などと、放映後2時間後だというのにホットな会話を2分ほど続けで生番組風な雰囲気を漂わせます。(ま、事前に見てての録音番組だと思うけど)

その後、NHKラジオの英語教育番組に長く携わってきた大杉正明先生(清泉女子大学名誉教授)が登場、この日のテレビ版では、敗戦を告げる玉音放送があり、安子が出征した夫の無事帰還を祈る神社のシーンが前半にあったことから、「外国人だって神社に行って願い事をするかもしれない。英語でその作法を説明できたらいいよね」と振って、「お賽銭を投げ入れ、鈴をじゃらんじゃらんと鳴らし、2回お辞儀をし、2回柏手を打つ、そしてお願い事をする。最後に一礼する。これを英語で」と説明。早速native speakerの英語が流れるという流れ。

ちなみにこれは<First, you throw money into offertory box/ring  a bell twice /bow twice/clap twice/make a wish/then bow once for the last time.>

このoffertoryが聞き取れない、というか知らない単語。それを先生は「献金箱」の意味だから「賽銭箱」として通じる、などと解説。<make a wish>はぜひ覚えておこう、<bow>は同じスペルでも発音の違う意味もある、などとAIさんや天野さんとのやり取りで軽快に話を進め、二人にもこの文章を話させる。二人ともとても上手。「その場にいるような想像力を働かせて話そう」とアドバイス。なるほど。

さらにnativeの音声が流れて仕上げた後、「ヒロインの安子も聞いたジャズを聴きたい。AIちゃん歌って。リスナーの皆さんに最大のプレゼント」と、一見、無茶振り。彼女は「ライブより緊張する」と言いながら「On the Sunny side of the street」をアカペラで40秒ほど歌った。ゴスペル調で素敵。

とまあ、さすがベテラン大杉先生のリードで流れるような15分ですが、当方、英語リスニング能力が最低なので何度も巻き戻しじゃなく、進行するバーを元に戻して聞き直してました。加えて、なんと再生スピードを変えられるのです。「0.75 」倍速にしたらちゃんと聞き取れた!ともにラジオの生放送じゃあり得ないネットならではのメリット。すっかり覚えたので、いつか神社に外人さんがいたら教えてあげよう(笑)。

テレビ版の展開と連携したラジオ版、ネットならではの機能を生かしたネットの「らじる らじる」版。加えてちゃんと番組テキストも販売してるとか。一つのコンテンツを元に4つのメディアで展開、「らじるらじる」のアプリまで用意しているNHK。なかなかの商売上手。まさかこんなことまで「民業圧迫だ」なんてクレームはつかないでしょうし。