化学、製薬、物流――量子コンピュータは社会・経済・世界をどう変えるか
日米欧や中国など主要国・地域が競うように開発を進める次世代の超高速計算機「量子コンピュータ」。 最終目標である「誤り耐性」量子コンピュータには、少なくとも100万個以上の量子ビットが必要とされる。それが実現されるのは今から10〜20年先と見られるが、「NISQ(ノイズあり中規模量子デバイス)」と呼ばれる1000量子ビット級の量子コンピュータは2023年にも登場する見通しだ。
研究員がひも解く未来
化学、製薬、物流――量子コンピュータは社会・経済・世界をどう変えるか
日米欧や中国など主要国・地域が競うように開発を進める次世代の超高速計算機「量子コンピュータ」。 最終目標である「誤り耐性」量子コンピュータには、少なくとも100万個以上の量子ビットが必要とされる。それが実現されるのは今から10〜20年先と見られるが、「NISQ(ノイズあり中規模量子デバイス)」と呼ばれる1000量子ビット級の量子コンピュータは2023年にも登場する見通しだ。
量子計算機ブームに火をつけた先駆企業D-Wave Systems
1980年代に基本的なコンセプトが発案された量子コンピュータは、今世紀に入るとIBMやHPなど巨大IT企業がその試作機を作るなど、徐々に研究開発が進められてきた。