
KDDI research atelier 研究員がひも解く未来
研究員コラム
未来を見据え、調査分析から研究開発までをシームレスに進めるKDDI research atelierの研究員。
実証フィールドでの活動を基にした独自の視点から、未来のライフスタイルに先立つ先端・応用技術や先進事例やサービスなどについて考察します。
第8回 対話型AIがインターネットやパソコンの基本的UIになる時代が到来
私達が日常生活や仕事などで使う基本的なソフトウエアに生成AIが浸透し始めた。グーグルは今年の9月20日(米国時間、以下同じ)、同社の対話型AI「Bard」の機能を拡張して、GmailやGoogle Docs、YouTubeなど一連の主要サービス(ソフト)と連携して使えるようにすると発表した(Bardのような対話型AIは生成AIの一種)。この拡張機能は当初、英語でのサービスから着手して、その後、日本語をはじめ多言語に対応していく予定という。
サブスクトレンド2023
〜超レッドオーシャンでの加入者促進策〜NETFLIXの施策は「順番」に意味がある
2020年にはパンデミック起因の巣ごもり特需により一時的な盛り返しを見せたものの、近年は競争激化により増加率は下降傾向であった。これはNETFLIXだけではなく、他の動画サブスク企業においても同様だ。しかし、NETFLIXは2022年Q4を境に増加率が好転した。競合他社も加入者促進のための施策を続々と投入しており、動画サブスク市場は完全なレッドオーシャンだ。それなのになぜNETFLIXにこんなことが可能だったのか?
総合格闘技界の水抜き事情から考える健康とハイパフォーマンスの妥協と協力
総合格闘技界の水抜き事情が健康リスクや勝敗を左右するカギとして議論を呼んでいる。そこで今回は、水抜きに関する研究や事例をたどりながら、スポーツ興行における健康とハイパフォーマンスといった複雑な争点を共存させるための工夫を考えていきたい。
サブスクトレンド2023
〜「所有しない」価値観だけではない、家具家電サブスクを押し広げるもう1つの理由
家具家電のようなモノのサブスクが増えている背景としてよく語られるのが、「所有」から「利用」へという若者を中心に見られる人々の価値観変化だ。モノを購入し所有するのではなく、毎月利用料を払って利用する新しいスタイルだ。確かにこれも背景の1つだ。しかし、家具家電サブスクの拡大の背景にはもう1つの大きな理由がある。
人は何のために家計簿をつけるのだろうか?無駄遣いを減らしたい?将来のために目標金額を貯めたい?当然ながら、家計簿をつける目的は人それぞれだ。だけれど、家計簿の歴史を辿ってみると、過去には個人のための目的だけではない時代があったことがわかる。
サブスクトレンド2023
〜車メーカーがソフトウェアサブスクで稼ぐ時代
車サブスクのサービスが減っている。購入せずに月額制で車に乗れるあの車サブスクだ。撤退理由としてGMは「コストが想定以上にかさんだ」と言及していた。他のメーカーは撤退理由を明らかにしていないが、収益性が低いビジネスは続かないというビジネスの原則から察するに、まあ「そういうこと」なのかもしれない。一方で、車メーカーによる車の「機能」サブスクの提供が増えている。
第7回 ChatGPTなどの生成AIは子供たちの教育にどう活用されているか?日本や米国の事例を紹介
文部科学省は7月4日、小・中学校や高校における生成AI(ChatGPTやBing Chat、Bardなど)の取り扱いについて暫定的なガイドラインを発表した 。それによれば、生成AIの教育利用の方向性として「生成AIがどのような仕組みで動いているかという理解」や「生成AIを使いこなすための力を意識的に育てていく姿勢」などを打ち出している。
今月、世界陸上選手権大会(世界陸上)がハンガリーの首都ブダペストで開催される。9日間の大会日程のうち、42.195kmを走るマラソンは、女子が8日目、男子が最終日に行われる。日本からは、男女各3名の代表選手が出場予定だ。
今、様々な業界でこのセルフリペアを促す動きが増えている。コンシューマーエレクトロニクス業界もしかりだ。修理の選択肢が増え、デバイスを長く使えるならユーザーは嬉しい。また、廃棄するモノも減るなら環境的でもある。マイクロソフトといえば長年PCの世界で圧倒的存在感を維持し続ける殿様のような存在だ。その殿も動いたのにはどのような背景があるのか。