研究員がひも解く未来

研究員コラム

大規模言語モデル(LLM)の急成長を促してきたスケール則が限界に近づく ―― 「2025年、世界のAI開発は停滞する」という説は本当か?

GPT-5は2024年にリリースされるはずだったが、それが2025年以降にずれこんだという説も聞かれる。その主な理由は、大規模言語モデル(Large Language Model: LLM)の開発を支配してきた「スケール則(Scaling law)」がそろそろ限界に近付いているからだと見られている。

本を読むということ

大学を卒業し就職してからずいぶん月日が経ちますが、私は働きながら日常的に好きな本を読んでいます。そのため、文芸評論家の三宅香帆さんの書かれた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)が話題を集めて大変売れていると知り、驚きました。

店舗?倉庫?欧州で進むクイックコマース規制の現在地

「できるだけ労力を節約したいと云う願望から出て来る種々の発明とか器械力」は開化につながる1つの力だが、「開化が進めば進むほど競争がますます劇(はげ)しくなって生活はいよいよ困難になるような気がする」と述べたのは夏目漱石である。現代もまさにより便利に、より速くしようとした結果、生活が困難になることがある。

後編)ミュージアムのサブスク〜国内ミュージアムサブスクの飛躍に向けて

2回にわたって国内外ミュージアムのサブスク(メンバーシップサービス)に着目している。後編である今回は、独立行政法人国立美術館(以下、国立美術館)のサブスクを、欧米各館のそれと比較しながら紹介する。なお国立美術館とは、国立西洋美術館や国立新美術館を含む国内7館の国立美術館の運営主体のことである。
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