サイエンス

量子計算機の黎明期を振り返る

夢の超高速計算機「量子コンピュータ」への投資が米国を中心に急拡大している。世界全体での投資額は近年鰻登りで、今年は年間30億ドル(3,000億円以上)を突破しそうな勢いだ。ニューヨーク証券取引所では、「SPAC(特別買収目的会社)」と呼ばれる特殊な上場テクニックを使って、一度に20億ドル(2,000億円以上)もの巨額資金を調達する量子スタートアップ企業も登場している。

量子コンピュータの幻ー量子計算機への投資ブームが巻き起こる(後編)

この「量子並列性」とは何か?私達の生きるマクロな日常世界では、白はあくまで白であり、決して黒ではない。しかし量子力学によって説明される極小の世界では、「白は白であると同時に、黒でもある」という奇妙な状況が成立する。要するに、一つのモノが同時に幾つもの異なる状態を取り得る。これが「量子並列性」と呼ばれる現象だ。

量子コンピュータの幻ー量子計算機への投資ブームが巻き起こる(前編)

米国を中心に、量子コンピュータへの投資がここに来て急増している。米国の調査会社PitchBank Dataによれば、世界の量子コンピュータ企業に注がれた投資額は今年1~7月の間で7億ドル(700億円以上)を超えた。

ブレインテックの衝撃・完結編(後編)

前編では、脳に装着された読み取り装置から言葉を抽出する仕組みを紹介した。このシステムはしかし、大きな制約条件が課せられている。一つは語彙が50個に限定されていることだ。これらはチャン教授らの研究チームが予め想定して選び出したもので、日常会話に必要とされる基本的な名詞や代名詞、動詞、疑問詞、形容詞、副詞など50単語だ。

ブレインテックの衝撃・完結編(前編)

今から18年前の交通事故で言葉を話せなくなった男性が先日、脳から直接コンピュータを操作する技術により久しぶりの会話をすることに成功した。米国の大学で実施された臨床研究(試験)の成果である。このような技術は一般に「BMI」と呼ばれ、文字通り私達人間の脳とコンピュータのようなマシン(機械)を接続する技術だ。

ブレインテック・ビジネスの光と影(後編)

脳の全容解明には程遠くてもBMIは実現できる 2019年、シンクロンはステントロードの臨床試験をオーストラリアで開始した。ALS(筋萎縮性側索硬化症)等で身体麻痺が進行中の患者数名が、その被験者として参加した。これまでに患者が脳で念じることでパソコンに文字入力するなどの試みを行っている(図3)。

ブレインテック・ビジネスの光と影(前編)

私達の脳とコンピュータやロボット・アームなどをつなぐBMI(ブレイン・マシン・インタフェース)。その基礎研究は世界各国の大学等で1970年代から地道に進められてきたが、最近、著名起業家イーロン・マスク氏が経営するニューラリンクやフェイスブックのような巨大IT企業の参入を受けて、俄かに脚光を浴びている。

BMI商用化の現状―脳で念じて遊ぶゲームから睡眠改善、生産性向上ツールまで多彩な用途(3)

多彩なBMI開発に挑む中国系企業
米ボストンに本拠を置くBrainCoは、ハーバード大学で脳科学を学んだ中国人留学生らが興したスタートアップ企業だ。同社が開発した「FocusCalm」は、ユーザーの脳波を測定するヘッドバンド型のBMI端末。

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