調査レポート R&A

Title: 高インフレ下における米国の消費トレンド
Updated: 2024/04/22
Category: 社会・経済
Areas: 米国

高インフレ下における米国の消費トレンド

2022年6月米国の消費者物価指数(Consumer Price Index, CPI)は、前年同期比9.1%上昇し、約40年ぶりの高インフレ率を記録した。米連邦準備理事会(FRB)は、高騰するインフレを抑制するために11回にわたる利上げに踏み切った。FRBの積極的な金利引き上げに伴い、インフレはある程度落ち着いたものの、33ヶ月間高騰した物価は依然としてパンデミック以前よりはるかに高水準の状態を維持している。ところが、急激な物価上昇と高金利が続くにもかかわらず、アメリカ人は引き続き消費している。米国の経済は、強力な消費好調に支えられ、2023年に2.5%の成長率を記録した。本稿は、高インフレや高金利が続く米国において消費が持続できた要因に注目し、インフレ下における消費トレンドを調べ、米国市場の進出を考えている企業や関係者等が考慮すべき要素を探る。

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