夢の超高速計算機「量子コンピュータ」への投資が米国を中心に急拡大している。 世界全体での投資額は近年鰻登りで、今年は年間30億ドルを突破しそうな勢いだ。 ニューヨーク証券取引所では、「SPAC(特別買収目的会社)」と呼ばれる特殊な上場テクニックを使って、一度に20億ドルもの巨額資金を調達する量子スタートアップ企業も登場している。
研究員がひも解く未来
研究員コラム
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量子コンピュータの幻ー量子計算機への投資ブームが巻き起こる(後編)
この「量子並列性」とは何か?私達の生きるマクロな日常世界では、白はあくまで白であり、決して黒ではない。 しかし量子力学によって説明される極小の世界では、「白は白であると同時に、黒でもある」という奇妙な状況が成立する。 要するに、一つのモノが同時に幾つもの異なる状態を取り得る。これが「量子並列性」と呼ばれる現象だ。
量子コンピュータの幻ー量子計算機への投資ブームが巻き起こる(前編)
米国を中心に、量子コンピュータへの投資がここに来て急増している。米国の調査会社PitchBank Dataによれば、世界の量子コンピュータ企業に注がれた投資額は今年1~7月の間で7億ドル(700億円以上)を超えた。