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Title: オーディオブックをブレイクさせる7つのサービスの特徴
Updated: 2022/05/23
Category: コンテンツメディア分野
Areas: 日本

オーディオブックをブレイクさせる7つのサービスの特徴

目的:
日本でのオーディオブックの利用率は6.3%に留まり、利用者は若い男性が中心であるが、中国では国民の3割超がオーディオブックを聞く習慣がある。中国におけるコンテンツの作り方・支払い方の工夫が日本でのサービス利用を促すか、日本の生活者を対象に実験した。

主な結果:
①全体傾向では、「素読み」「長尺」「ビジネス書中心」に比べ、「音響効果」「短尺」「ボイスドラマ」「文芸中心」という中国式コンテンツの作り方の工夫が支持される。
一方、セグメント別に効果の違いが見られる。
•「音響効果」の強化は女性より男性、オーディオブック非経験者よりオーデ
 ィオブック経験者の利用を促す効果が強い
•「短尺コンテンツ」の提供は女性より男性に効果がある
•「ボイスドラマ」の提供は女性より男性、中高年より若い世代に効く
•「文芸コンテンツ」の拡充は男性より女性の獲得に有効である
②従来の「単一期間プラン」「オーディオブック単独プラン」に比べ、「選択肢が多数の期間プラン」「動画アプリとのバンドルプラン」「カーナビとのバンドルプラン」という中国式の支払い方は加入意向が高い。

考察:利用者や利用者層を拡大させるための7つの提言
【コンテンツの作り方に関する4つの工夫】
•全体の利用拡大には文芸コンテンツの拡充、音響効果の強化、ボイスドラマ・短尺コンテンツの提供が効果的と考える
•男性、若い世代、経験者という従来メインの利用者層を更に拡大するためには、音響効果の強化やボイスドラマの提供による体験価値の多様化が重要である
•これまで利用率が低かった女性の獲得には、文芸コンテンツの拡充から着手するのが得策である
【支払い方に関する3つの工夫】
•期間プラン選択肢の多数用意によって非経験者をはじめ加入の意思決定がしやすくなる
•動画アプリとのバンドルによって、若い世代をはじめユーザー接点の増加が期待できる
•カーナビアプリとスマホアプリのシンクロによって、本人または子供が乗車中にカーナビで聞いていたオーディオブックを、下車後もスマホで聞くことができるため、利便性が高まり、乗車中の利用促進に繋がる

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