Title: | EU新規加盟国10ヵ国が抱える電気通信上の課題 |
Updated: | 2005/07/29 |
Category: | 制度研究 |
Areas: | 欧州 |
Author: | 花岡 宏明 |
Tags: | EU 欧州委員会 欧州理事会 EU-10 EU-15 インターネット 携帯電話 ICT EU第5次拡大 e-Europe e-Europe+ 加入電話 |
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EU新規加盟国10ヵ国が抱える電気通信上の課題
2004年5月1日に、EUに新たに10ヵ国が加わり、25ヵ国となった(2004年以前にEUに加盟している15ヵ国を、以下「EU-15」といい、2004年5月1日に加盟した10ヵ国を、以下「EU-10」という)。1980年代末以降、EU-15の通信事業者は、EU-10の「固定通信事業」、「携帯電話事業」に対して出資および技術提供を行っており、EU-10の電気通信の普及状況は格段に改善されてきた。ただ、固定通信(加入電話)が広く普及する前に、携帯電話の利用が急速に進んだため、加入電話回線を利用したDSLブロードバンド・インターネットの普及が進まないという課題を抱えている。本稿では、EU-10の位置付けを再確認し、EU-10の情報通信戦略(e-Europe+)のポイントを紹介するとともに、EU-10とEU-15における電気通信サービス等の普及状況を比較しながら、EU-10の電気通信上の課題をレポートする。