Title: | 韓国個人放送局の動向 |
Updated: | 2007/03/14 |
Category: | コンテンツメディア分野 |
Areas: | 韓国 |
Author: |
島田 範正
執筆者URL |
Tags: | KT Paran PANDORA.TV afreeca juinjang.com 個人放送局 UCC(User Created Contents) CGM(Consumer Generated Media) 著作権 web2.0 YouTube |
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韓国個人放送局の動向
CGM(Consumer Generated Media)は、流行語ともなったweb2.0の核心の一つである。なかでも先端は動画であり、それはYouTubeの成功にみてとれる。YouTubeは日本を含め世界的な人気を集めているが、なぜか韓国ではほぼ無視された状態だ。
代わりに急速に存在感を強めているのが韓国独特のUCC(概念的にはCGMと変わらないが、韓国には個人による動画発信の歴史は古いという自負が込められているのかもしれない)サービス。「いまやUCC戦争の真っ只中」ともいわれるほどだが、その中で際立つのが「個人放送局」という方向である。YouTubeのように、動画投稿サイトに単純にアップロードするのではなく、投稿サイトに実名で自分チャンネルを開き、自分の作品はすべてそこに集約して、アクセスを呼び込むという形式だ。
本稿では、個人放送局の代表的プラットフォーム「PANDORA.TV」、韓国独特ともいうべきリアルタイム個人放送局のプラットフォームとして急躍進中の「afreeca」(アフリカと発音)、そして、パソコンからでも携帯電話からでも投稿および視聴をシームレスに可能にした「Paran」、個人放送局のビジネス成功例「juinjang.com」を中心に紹介する。
(なお、本稿は、昨年10月下旬の現地取材に基づいており、数字等は原則としてその当時のものである)