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Title: 中南米の最大手携帯電話事業者America Movil
Updated: 2008/01/17
Category: 市場分析
Areas: 米国 中南米 ブラジル メキシコ

中南米の最大手携帯電話事業者America Movil

メキシコに本社を置く中南米の最大手携帯電話事業者América Móvil S.A.B. de C.V.(以下「America Movil」)は、2000年9月、メキシコの支配的事業者Teléfonos de México(以下「Telmex」)が携帯電話事業と海外事業を分離分社化し、誕生した。オーナーのメキシコ人企業家Calros Slim氏(現取締役会名誉会長)は、米経済誌Forbesの「世界の長者番付 2006年」の上位に入ったことで話題となった人物である。また、America Movil、Telmexおよび米AT&Tの3社が、2007年4月、Telecom Italiaの出資交渉に名乗りを挙げたことは、欧米でもニュースになった。
Ameirca Movilは、新規参入や企業買収により、事業エリアをアメリカ大陸16カ国にまで拡大した。グループ全体の携帯電話加入総数(出資率99.77%に合わせた値)は、2007年9月現在、1億4314万加入で、China Mobile、Vodafoneグループ、China Unicomに次ぐ世界第4位である。中南米各国の携帯電話加入数はプリペイドサービスを中心に急成長しており、America Movilも増収増益の勢いを堅持している。America Movilの売上の大半はメキシコが占め、次にブラジル、コロンビアと続く。
America Movilはブランド名を複数使用しており、メキシコでは「Telcel」、ブラジル等8カ国では「Claro」、米国のMVNO事業では「TracFone」としてサービスを展開している。主力事業であるメキシコの「Telcel」は、プリペイドサービス「Amigo」が広く普及し、1990年から現在まで首位の座を堅持している。ブラジルの「Claro」は、投資を継続し、カバレッジを拡大、10事業者中、加入数で第3位となった。2007年11月、リオデジャネイロ等6都市で3Gサービスを開始している。米国のMVNO事業「TracFone」は、低所得者層向け格安プリペイドサービスに特化し、米国第1位のMVNO事業者となっている。

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