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Title: 韓国SK Telecomのモバイル金融サービス概況
Updated: 2009/04/21
Category: 市場分析
Areas: 韓国

韓国SK Telecomのモバイル金融サービス概況

韓国の最大キャリアであるSK Telecomは、通話料の割引き競争や加入者の囲い込みによるマーケティング費用の増加で利益が減少している。2008年3月より端末補助金支給が解禁されたことで、新規加入の端末補助金を狙った解約が急増、解約率は-2%台から-3%台に増加した。2008年末時点で携帯電話の普及率が93.8%を超える中、新規加入の見込みは少なく、加入者の囲い込みが経営維持の重要な要素となっている。加入者を囲い込む手段として、SK TelecomはWCDMAのUSIMカード基盤モバイル金融サービスに力を入れている。

韓国のモバイル金融サービスは大きく携帯電話小額決済、モバイルバンキング、電子マネーの3種類に分けられる。2000年から始まった「携帯電話小額決済」(キャリアの料金回収代行)は携帯電話ユーザーの7割が利用するほど定着したが、 2001年から始まったチップ方式クレジットカードサービス「MONETA」と2004年から始まったモバイルバンキングサービスの「M-Bank」は使い方が不便だったため普及に失敗した。SK Telecomはこの失敗を踏まえて2009年1月より「T Live USIMバンキング」と「T-cash」という独自の電子マネーサービスを開始した。

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