Author: | 吉田 恵理子 |
Tags: | SDGs カーボンニュートラル ネットゼロ |
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モバイル業界のグリーンイニシアチブ
モバイル事業者による電力使用の9割はネットワークでの使用となっており、データ使用量増などに伴い、増加傾向である。一方で、5Gではエネルギー効率が向上することから、ネットワーク運用に伴うエネルギー消費が削減できるとの研究結果がある。
課題として、エネルギー消費削減を支援する技術の効果測定や業界の環境への影響を評価するための統一的な指標、標準化されたデータの整備が必要と認識されている。
7社のモバイル事業者がカーボンニュートラルを達成しており、そのうち5社は欧州事業者となっている。更に対象範囲が広いネットゼロは、達成済みの事業者はおらず、2030-2050年が達成のターゲットとされている。達成に向け、モバイル事業者は、ネットワーク設備の再利用、再生可能エネルギーの活用、機器サプライヤへの対応要求、端末のロングライフ化、法人顧客の排出削減支援、グリーンボンド発行、在宅勤務の推進など勤務における排出量削減に取り組んでいる。