路上パーキングの空きスペースを探すときに便利なアプリ「MonkeyParking」がサンフランシスコ市の地方検事から業務停止命令を受けた。7月11日までに停止しないと告訴するというもの。
このアプリは路上パーキングをしていたドライバーがその場を去るときに他のドライバーに場所を譲ってもいいとのオファーをするものだが、その対価をいくら出せるのかをオークション形式で競り合わせるものだ。オークションは5ドルから始まり、5ドル単位で最高20ドルまで。
これが公共のパーキングスペースを売り買いしてはならないとの法律に違反すると判断された。
パーキングスペースを譲って小遣い稼ぎをしたいというドライバーや、お金を払ってでもすぐに車を停めたいというドライバーにとってはとても助かるアプリだが、公共のスペースを売り物にして金儲けをするとはけしからん、お金を出す余裕のある人だけが駐車するチャンスがあるというのはけしからんなどの声も聞こえそうだ。
一方、当事者のMonkeyParkIngのCEOは、パーキングスペースを去る人と車を停めたい人を結びつけるための情報交換の場を提供しているだけと反発。パーキングスペースを去るという情報を発信する権利は誰にでもあり、その情報に対して対価を支払う権利も誰にでもあるとも。業務停止命令に従うつもりはないようだ。
これはUberやLyftなどのライドシェアリングと既存の法規制との対立に似ている。今後の成り行きが注目される。
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