Sprintがオール無制限の新プランを発表


T-Mobileがオール無制限の新プランを発表したのに対抗し、Sprintもこれまでのオール無制限プランを値下げした新プランを発表した。

T-Mobileが8月18日に発表した「T-Mobile ONE」は音声、テキスト、高速データが無制限で、1回線目が70ドル、2回線目が50ドル、3回線目以降が1回線につき20ドルというもの。

Sprintも同日、これに対抗し、オール無制限で1回線目が60ドル、2回線目が40ドル、3回線目以降が1回線につき30ドルの「Unlimited Freedom」を発表した。実施は8月19日。

4回線だとどちらも160ドルで同じになるが、それより回線数が少ないとSprintが安くなり、回線数が多いとT-Mobileが安くなるという構造だ。

その特徴を生かして、Sprintは1回線と2回線の場合で、他社との料金比較をしている。

Sprintの発表文書より
Sprintの発表文書より

ビデオの品質はT-Mobileと同様、スタンダード品質(480p)となる。音楽は最大500kbps、ゲームは最大2Mbpsとなる。

T-Mobileはテザリングも無制限に使えるが速度は2Gとなるのに対し、Sprintは5GBまで高速でテザリングが可能。それを超えると2G速度になる。

T-Mobileと同様、Sprintも完全に無制限というわけにはいかないが、テザリングで若干Sprintが有利、といったところだ。

ところで、今回のT-Mobileの発表に対するSprintの反応は早かった。実施も翌日という早さだ。Sprintはこの新プランを秘密裏にテストしていたので、いつでも正式発表できる状態だったのだろう。

AT&TはDirecTVの顧客という制限はあるものの、一応オール無制限プランを提供している。大手4社中でオール無制限プランがないのはVerizonだけだ。

オール無制限プランが業界標準になりそうな勢いだ。