CWが思い切ったストリーミングを提供


TVネットワークのCWが思い切ったストリーミングサービスを提供する。最新の番組がどんなプラットフォームでも無料で視聴できるというもの。

CWの親会社のCBSとTime WarnerがスタンドアローンのOTTストリーミングサービスを計画しているという情報は今年1月には出回っていたが、その時点では月額2ドルから4ドルの有料サービスになると見られていた。

FierceCableなどの最新情報によると、CWは新たなストリーミングサービスを契約なしで無料で提供する。しかもiOS/Androidアプリやwebサイトのほかに、Roku、Chromecast、AirPlay、Apple TV、Xbox、Amazon Fire TVといった手段でも視聴できるようにする。

最新シーズンの番組はこれまではHuluを通じて配信していたが、Huluとの契約はやめて、新しいストリーミングサービスだけの限定配信にする。

また、過去のシーズンの番組はこれまでNetflixを通じて配信していたが、これを継続・拡大し、これまではシーズンが終了してから4か月後に配信されていたのを、8日後に配信するようにする。

CWのホームページには、「この秋からどこでも視聴可」とある。今はもう秋。すぐにでもできてもおかしくはない。メールアドレスを登録すると、できるようになったら知らせてくれる。

CWのホームページより
CWのホームページより

他社も無料のOTTストリーミングサービスを提供しているところはあるが、ケーブルTVなどの有料TVサービスの加入者が対象で、視聴する際に加入しているサービスのログイン情報の入力が求められるものがほとんど。これがコードカッターにとっては辛いところだった。

CWの新しいストリーミングはそのような制限はなく、誰でもどこでも視聴できるという、コードカッター・フレンドリーなサービスだ。

一度は消えかけたTVネットワークだからこそできる思い切った施策だ。