Sprintが史上最強のプロモーション


Sprintが史上最強とも言える乗り換えプロモーションを開始した。

Sprintのホームページより
Sprintのキャンペーンページより

他社からSprintに乗り換えると、オール無制限プランが1年間無料になるというもの。Sprintのオール無制限プランの通常料金は1回線目が月60ドル、2回線目は月40ドル、3-5回線目は1回線につき月30ドル。

たとえば5回線使うとしたら、1年間で3,000ドルの節約になる。他社を使う場合と比べると、さらに大きな節約となる。

なかなか良さそうな話ではあるが、これだけのメリットがあるからには、何か隠されたデメリットがあるのではないかと心配になる。そういうデメリットは通常「ファインプリント」という細かい字の説明の中にある。

ところがいくら調べても特に大きなデメリットが出てこない。1回線あたり30ドルのアクティベーション料もかからない。今持っているスマホを引き続き使え、下取りに出す必要もない。電話番号も変更しなくてよい。契約期間の縛りもない。無料期間が終わったら解約することも可能だ。

細かな制限としては、プロモーションの期間が6月30日まで。無料期間は2018年7月31日まで。SIMカードが1枚2.99ドルと送料の10ドルと税金がかかる。120日間は機種変更ができない。

それと、無料と言っても厳密には完全に無料ではない。サーチャージや管理料、規制料などはかかってくる。そんなものは、せいぜい月に数ドル程度。

これはやはり良さそうな話だ。

今回のプロモーションは主としてVerizonの顧客をターゲットにしており、「Verizonにぼったくられている感を終わりにしよう」をスローガンにしている。

1年間でいくら節約できるかの情報についてもVerizonの料金と比較し、1回線なら900ドル、4回線なら2,100ドルの節約になるなどと説明している。

また、スマホのアンロックの仕方についてもVerizonのスマホの情報しか載せていない。ちなみに、Verizonは4G LTE対応スマホや一部の3G対応スマホにはSIMロックをかけていない。

実際には対象顧客はVerizonの顧客に限らず、現在他社を利用していて特定の機種のスマホを使っている顧客なら、同様にプロモーションが適用される。

これは乗り換えのチャンス、と前向きに検討することにした。早速今持っているiPhone 6 Plusが対象かどうかを調べてみたら、対象でないと出て早くもつまずいた。

おそらくT-MobileがSIMロックをかけているからだろう。アンロックしてから再度挑戦することにしたい。

[Update]アンロックしてもだめだった。T-MobileとAT&TのスマホはSprintのネットワーク上では使えない。やはり事実上Verizonの顧客向けのプロモーションだった。