Best BuyでiPhone Xを購入すると、本体の定価が他店よりも100ドル高いことがわかった。
Bloombergによれば、家電量販店のBest Buyで販売されるiPhone Xは、定価が他店よりも100ドル高い。たとえばiPhone Xの64GBモデルは他店では999ドルのところが1,099ドル、256GBモデルは他店では1,199ドルのところが1,299ドル。
Best Buyの販売サイトでは、たとえばVerizonのiPhone Xの64GBを選ぶと、24回の分割払いの支払額が月々41.63ドルと表示される。

販売サイトでは他店よりも100ドル高い定価は表示されていないが、このページをロードしている間に一瞬、高い定価が表示されて、すぐに消えてしまう。

下に小さな字で税金が定価にかかる旨の記載があるが、不思議なことにその部分では定価は999ドルになっている。
分割払いの料金は他店とほぼ同じ(厳密には数セント高い)なので、定価の表示が間違っているのではないかと思いたくなるが、Best Buyに確認したところ間違いではないとの回答があったそうだ。
Best Buyによれば、定価を高くしているのは意図的なもので、webサイトでのiPhone Xの購入オプションを多彩に設定しているので高くなっているのだそうだ。
顧客がどんなプランやキャリアを望もうとも、ビジネス用でも個人用でも、Best Buyに来れば望みどおりのものを購入できるという事実を反映させて高くしていると説明している。
顧客はこの柔軟性を望んでおり、それにはコストがかかる、と平然と答えている。
実際には、Best BuyではT-Mobileを取り扱っていないので、T-Mobileを望む顧客の声には応えていないが、そのことには触れていない。
それにしても、「多彩なオプションを用意しているので価格が高くなる」という理屈は、他の小売店では聞いたことがない。それなら分割払いの支払額も高くなるはずではないか。
まるで、定価で買いたい人は他所へ行ってくれと言っているようなもの。これでは分割で買いたい人も他所へ行ってしまいそうだ。