Verizonの子会社でデジタルメディアを統括するOathのティム・アームストロングCEOが辞任する意向を示した、とThe Wall Street Journalが報じた。
同氏は2009年からAOLのCEOを務めていたが、Verizonが2015年にAOLを買収した際にVerizonに移籍し、その後同氏がVerizonを説得してYahooを買収することにも成功し、AOLとYahooを統括するOathを設立して、同氏がOathのCEOを務めてきた。
Oathは傘下にTechCrunch、HuffPost、Engadgetなどの主要なブランドのメディアコンテンツも抱えている。AOLとYahooを統合してデジタル広告でGoogleやFacebookに対抗できる会社に成長させようという目論見だったが、志半ばで会社を去ることになる。
辞任の理由は明らかにされていないが、同氏は7月にはOathをスピンアウトさせることを考えていたようで、Verizonの下では思うように事が運ばなかったのだろうと推察される。結局このスピンアウトは実現しなかった。
VerizonのCEO交代も影響があったかもしれない。前CEOのローウェル・マカダム氏はメディア事業を積極的に推進する方針だったが、後任のハンス・ベストバーグ氏はメディア事業には消極的。
Verizonは最近、独自のTVサービスを提供する計画は断念するわ、OTTビデオストリーミングの「go90」は終了するわで、メディア関連の事業からどんどん遠ざかっている。
そして今、Oathからは、CEOだけでなくCFOとCCO(Chief Communications Officer)までもが会社を去るという。
Oathでは、そしてVerizonでは、いったい何が起きているのか。