車のリース料に落とし穴(その1)


車のリース料に落とし穴があった。まんまと落ちてしまった。

今まで使っていた車が来月早々にリース満了となるので、リースを終了するときの手続きを確認していたら、毎月の請求額と支払額が違っていることがわかった。

請求書では201.32ドルとなっているのに、銀行口座から毎月引き落とされていたリース料は208.67ドルだった。7ドルくらい余計に払っていたことになる。請求書は過去1年分しか残っていなかったが、確認したら1年前の分からずっと同じように食い違っていた。

どうしてこんなことになってしまったのか。そして、なぜ今まで気がつかなかったのか。

さらにリース満了日にも同額の支払いをするようにとの請求書が出ていたが、これまでに支払った回数を数えてみると3年リースなので36回支払えばいいところ、既に36回目を今月初めに支払っていたので、リース満了日には支払う必要はないはずだ。

これも含めて、リース会社の方で何か手違いがあったに違いない。信頼性のある日本車ではあるが、ここはアメリカだから、何があってもおかしくはない。

リース会社のwebサイトからサポートセンターに問い合わせフォームで連絡してみた。

翌日、サポートセンターから返事をしたとの通知がメールで来た。素早い対応だ。さすが信頼性のある日本車の会社だ。

webサイトで返事を確認したところ、「このアカウントはカスタマーロイヤルティ部門が管理しているので、サポートセンターから返事をすることができない。カスタマーロイヤルティ部門に電話するように」とあり、連絡先の電話番号が書いてあった。

やはりアメリカ的な対応だ。部署が違うといっても同じ会社なのだから、社内で担当部門に回して調査して返事をくれればいいのに、と不満に思いながら、連絡先番号に電話してみた。

自動応答で、用件を次の中から選ぶようにと言って、3つの選択肢が示された。どれも当てはまらないので、3つ目の「それ以外」を選んだ。さらに、また3つの選択肢が示されたが、やはり当てはまらなかったので、3つ目の「それ以外」を選んだ。

どれもリースの終了手続きに関する選択肢ばかりのようだった。請求額と支払額が違うという選択肢があればよかったが、そんな選択肢はなく、請求金額に関することというような選択肢でもよかったが、それもなかった。請求に関する問い合わせはあまりないのか。

3つ目の選択肢を選ぶという操作を何度か繰り返した後、やっとオペレータが出てきた。

請求額と支払額が違っていることを伝えると、快く調べてくれた。現住所を聞かれたので伝えた。すぐに原因がわかった。

リースを開始した時点ではリース料が月額208.67ドルだったので、その金額で銀行口座から毎月自動的に引き落とされるよう手続きをした。

その後引っ越しをして、引っ越し先の税金が安かったので、請求額が安くなったのだが、自動引き落としの金額は自動的には変わらないので、マニュアルで変更する必要があったところ、何も変更手続きをしなかったので、当初の金額のまま引き落とされていたという次第だ。

しかし、請求額と支払額が違ってもリース会社のシステム上でエラーなどは出ないのだろうか。

また、リース満了日にも支払えとの請求書が来ていることも伝えたところ、これは自動引き落としの取り消しの手続きをしていないからだとの返事。取り消しの手続きをしないと、リース満了後も引き続き口座から引き落とされるのか。

取り消しの手続きはマニュアルでやらないといけないのかと聞くと、取り消しをしておくので何もしなくてもいいとのことだった。最初からそうやってくれたらいいだろうのに。

ところで、リース満了後はどうするのかと聞かれたので、車を返却する予定だと伝えた。車はもういらないのかと言うので、もういらないと答えた。その理由を聞かれたので、「あまり乗らないので」と答えたら、「あっ、そう」という感じで簡単に引き下がってしまった。

おそらく、リース満了の顧客に対して、代替案のオファーを出してつなぎとめを図るために、専門の担当部署がアカウントを管理していたのだろう。

この顧客は見込みなしと思われたのか、代替案のオファーは出してくれなかったが、その代わり、車を返却してリースを終了する場合は、返却手数料として300ドル余りの金額がかかるとの悪い知らせがあった。また車の状態が良好でなければ、追加費用がかかるかもしれないとの怖い知らせもあった。

ただし、今まで払い過ぎていた分はそれに充当して精算してくれるそうだ。

果たしてきちんと精算してくれるのか、日本車といえども油断はできない。