T-Mobileが乗換えプロモーション


ラスベガスで開催されているCESの場で、キャリアの料金競争が激しさを増している。AT&TのT-Mobile顧客奪回キャンペーンに対抗して、T-Mobileが乗換えプロモーションを発表した。

AT&TのキャンペーンはT-Mobileから乗り換えた顧客に対して最大450ドル分の優遇措置を行うのに対し、T-Mobileの対抗策はAT&T、Verizon、Sprintのいずれかの顧客がT-Mobileに乗り換えて、既存端末を下取りに出すと、早期解約料の負担分も含めて1回線につき最大650ドルが返金されるというもの。AT&Tは期間限定だがT-Mobileは恒久措置と謳っている。

他社の2年契約に加入している顧客は、中途解約すると最大350ドルの早期解約料を支払わなければならない。T-Mobileに乗り換えたい顧客にとってはこれがハードルだった。これからは早期解約料はT-Mobileが負担してくれるので、安心していつでもT-Mobileに乗り換えることができる。

T-Mobileのプロモーションでは、さらに既存端末を下取りに出すことにより、最大300ドルが返金されるので、トータルで最大650ドルお徳になる。この「最大」というところが要注意で、誰でも650ドルもらえるわけではない。

まず、早期解約料は契約期間の経過月数によって違う。契約してすぐに解約すれば350ドルかかるが、期間が経過すればするほど安くなる。Reutersが伝えるところによれば、T-Mobileが負担する金額は平均で200ドル程度と見込まれている。

さらに既存端末の下取りで返金される金額は端末の新しさや状態によって異なる。ちなみに、手元のGalaxy S4の下取金額をT-Mobileのサイトでチェックしてみたところ、175ドルと出た。やや期待外れ。中古端末買取業者に売った方がお得なくらいだ。

T-Mobileの下取金額見積もりサイトより

そういうわけで、T-Mobileの乗換えプロモーションは個々の状況により、必ずしも魅力的なものではない。「アンキャリア」にしては物足りない内容だ。

 

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