早くもAndroid Wearを見限った人の話


今話題のウェアラブル端末、中でもスマートウォッチは真っ先に普及するのではないかと期待されているが、6月25日に登場したSamsung Gear Liveを使ってみて、もう見限った人がいる。その理由とは・・・

Galaxy Gear Live(Samsungのホームページより)
Samsung Gear Live(Samsungのホームページより)

SamsungのGear LiveはGoogleのAndroid Wearを搭載した初めてのウェアラブル端末。SamsungのGearシリーズとしては5番目の製品となる。先代よりは洗練され、最新の技術が盛り込まれ、かなり期待できる製品のはずだが。

スマホをポケットから取り出さなくても通知を確認したりメールやSMSを受信したり天気やプロ野球の結果やその他各種情報を閲覧できるというのは確かに便利だ。まだ出たばかりなので使える機能やアプリが限られてはいるだろうが、早晩改善されるはずだ。

これを早くもあきらめてしまったのは、MashableのTech EditorのPete Pachal氏。いくら何でも気が早すぎるのではないか。何が問題だったのか、その理由をMashableで語っている。

問題はバッテリーの持ちが悪過ぎること。今のところ1日持つかどうかという程度で、当然毎日充電する必要がある。それはスマホでも珍しいことではないので、あまり大きな問題ではないのではないかという気もするが、そうでもないらしい。

スマホは寝る前に充電器につなぐという習慣ができているが、スマートウォッチは腕時計と同じ感覚なので、充電するのをつい忘れてしまう。確かに腕時計を毎日充電する人はいない。

スマホと違って使わないときはポケットに入れておくということもあまりない。腕に着けていないときは机の上などに置き去りにされがちだ。つい充電するのを忘れて、朝起きると画面が真っ黒の「ブレスレットモード」になっているというわけだ。

腕時計並みに1年以上持たせろとまでは言わないが、せめて5日間くらいは持つようにしてくれないと不便で、腕時計感覚では使えない。というわけで、同氏は早々にGear Liveを使うのをやめてしまったそうだ。

これは慣れの問題もあるので、スマホを毎日充電する習慣がついたように、そのうちスマートウォッチも毎日充電する習慣がつくのかもしれないが、習慣が変わるのを待つよりもバッテリーを長持ちさせる技術を開発する方が早いだろう。

「Pebble」のスマートウォッチはすでに7日間持つようになっている。バッテリーを制するものはウェアラブル市場を制する、とまでは言えないかもしれないが、バッテリーを制しないものに勝ち目はないとは言えそうだ。

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