AT&Tが30回払いの「Next 24」を導入


AT&Tが端末早期買換オプション「Next」で30回の分割払いを可能にする「Next 24」を導入する。24回目を払い終えると新端末に買い換えることができる。

今までは24回払いで18回目を払い終えると買換えができる「Next 18」と、20回払いで12回目を払い終えると買換えができる「Next 12」の2種類だった。

買換えができるようになった時点での端末代金支払率は「Next 12」が60%、「Next 18」が75%、「Next 24」は80%と、だんだん利用者に不利になるが、長く使えば使うほど支払率が増えるのは仕方がない。

AT&Tが「Next 18」と「Next 12」と2年契約について、iPhone 6の16GBを1年間使った場合のコストを比較している。それによると「Next 18」は1,105.08ドル、「Next 12」は1,170ドル、2年契約は1,199.99ドル。

AT&Tのホームページより
AT&Tのホームページより

新たに導入される「Next 24」は11月9日にスタートするのでまだ比較表には載っていないが、同様に計算すると、1年間のコストは1,040ドルとなり、かなり割安になる。

では、2年間のコストはどうか。「Next 18」は2,210.16ドル、「Next 12」は2,210ドル、2年契約は2,159.99ドル、「Next 24」は2,080ドルとなり、「Next 24」が一番有利なように見える。

ここで注意すべきは端末代金に係る消費税と、端末の処分権。「Next」を利用する場合は端末の定価が課税対象なのに対して、2年契約では契約時に支払う端末代金が課税対象になる。

たとえば税率が9%とすると、「Next」利用時の税金は58.5ドルだが、2年契約の場合は18ドルで、約40ドルの差。これだけだと2年間のトータルコストではまだ「Next 24」が有利だ。

問題は端末の処分権。「Next」利用の場合は買換え時に旧端末をAT&Tに返さないといけないが、2年契約の場合は端末は自分のものだから、業者に買い取ってもらうなどの処分が可能だ。

iPhone 6の2年後の買取価格は、端末の状態にもよるがおそらく100ドルは下らないと思われる。それを考慮すると、2年間のトータルコストは2年契約が一番有利になる。

まだ2年契約の存在意義があった。