「94110」はサンフランシスコのミッション地区の郵便番号だが、今これが全米で一番ホットな郵便番号だという。
もっとも、それは「94110」というテレビドラマ制作プロジェクトの関係者が言っていることで、広く一般的な共通認識ではない。
「94110」という新しいテレビドラマは制作会社などの詳細は不明だが、Uptown Almanacによると、4月半ばに出演者を募集する貼り紙が同地区のあちらこちらに貼られた。
その出演者というのは、IT会社の役員を演じる6人の主役、3人の脇役、エキストラで、経験を問わず、年齢、人種、性別も問わないそうだが、sfistによると、主役の一人一人に強烈な個性が求められるようだ。
そのオーディションが5月16-17日に行われ、100人近い応募者が集まったそうだ。The Vergeの記者が潜入取材をして、その様子を伝えている。
しかし未だ制作会社や具体的計画などの詳細は明らかにされず、まだ資金調達も決まっていないようなので、本当に制作されるのかどうか疑っている人も多いようだ。
ところで、最近のスタートアップは確かにシリコンバレーではなくサンフランシスコを拠点にするところが増えているが、スタートアップが多い地域の郵便番号は主として94103や94107だ。
94110はそのようなスタートアップやシリコンバレーに本社のある会社などに勤めている従業員が住んだり飲んだりするのに人気の地域だ。
そのためにこの地域の家賃や飲食代などが急騰して、以前から住んでいた人たちを苦しめたり追い出したりしている「Gentrification」の象徴的な場所でもある。
これは面白いドラマになりそうだ。