Title: | フランス、MVNOへのアクセス提供義務を規定したSMP認定案を撤回(卸売公衆移動体発信およびアクセス市場) |
Updated: | 2005/08/29 |
Category: | 制度研究 |
Areas: | フランス |
Author: | 青沼 真美 |
Tags: | 欧州委員会 ARCEP(フランス電子通信郵便規制庁) Orange SFR Bouygues Telecom MVNO 有効競争 卸売公衆移動体発信およびアクセス 市場画定 SMP 共同支配 枠組指令 |
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フランス、MVNOへのアクセス提供義務を規定したSMP認定案を撤回(卸売公衆移動体発信およびアクセス市場)
フランスの規制機関ARCEPは、「卸売公衆移動体発信およびアクセス市場」の市場レビューに関して、卸売市場における競争を進展させるにはMVNOの市場参入によって競争を活性化させるのが効果的との判断から、有意な市場支配力(Significant Market Power:以下「SMP」)を有する事業者に対して、仮想携帯電話事業者(Mobile Virtual Network Operator:MVNO)へのアクセス義務を課す草案を4月14日に欧州委員会に提出していた。しかしながら、2005年に入って、新規MVNOの市場参入が相次いで発表されたこと等を受けて、ARCEPは5月30日にこの草案を撤回し、今後12~18ヵ月間にわたり、MVNOの参入による市場活性化の効果を注視していく決定を発表した。本稿では、ARCEP案の内容およびその背景、そして今般の撤回に至る一連の流れについて報告する。