Title: | 米欧における交通渋滞予測のための携帯プローブ利用の動き |
Updated: | 2006/09/06 |
Category: | コンテンツメディア分野 |
Areas: | 米国 欧州 |
米欧における交通渋滞予測のための携帯プローブ利用の動き
カーナビに対するユーザニーズのうち、渋滞状況を反映したルート案内に対するニーズが高いが、従来のような道路上に設置した感知器からの渋滞情報に基づくルート案内システムは、感知器の設置コストの点などから設置道路が限られるなど、渋滞を回避できる能力に限界がある。感知器の代わりに自動車をセンサとみなして、その走行履歴から渋滞予測を行ういわゆるプローブカーは、様々な道路の渋滞を予測することができるが、情報をアップロードするための通信料金がネックになっている。こうした中、米欧では、携帯電話端末をセンサとみなすいわゆる携帯プローブ、中でも、携帯電話が通常使用状態で送信する制御信号からその位置や移動速度等を推定して渋滞予測を行うシステムの実証試験が進められ、一部商用運用が開始されている。本稿では、米欧におけるこうした携帯プローブの最近の代表的事例についてその概要を紹介する。