Title: | 韓国KTのWIBRO普及状況と戦略 |
Updated: | 2008/08/25 |
Category: | 市場分析 |
Areas: | 韓国 |
Author: |
趙 章恩
執筆者URL |
Tags: | WIBRO KT SK Telecom Samsung Electronics LG Electronics WIBRO モバイルWiMAX 通信事業者 |
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韓国KTのWIBRO普及状況と戦略
2006年6月、世界で初めて韓国で商用化された無線ブロードバンド(以下「WIBRO」)は当初の予測をはるかに下回る普及率となっている。
2008 年4月末時点でのWIBRO加入数は15万8,000回線だが、このほとんどが無料お試しキャンペーン顧客や無料のモニタリング顧客であると指摘されている。商用化から2年経った現在でもソウルと首都圏以外はサービスエリアに含まれず、使いたくても使えない状況が続いている。しかしKTはWIBROに前向きで2008年の加入目標を40万回線とし、2008年だけで1,200億ウォン(124億6,800万円)の追加投資を予定している。
KTは WIBROの加入を伸ばすため大学生を対象にした激安料金プロモーションやWIBROユビキタスキャンパス構築、WIBROを搭載したスマートフォンや PMP(Portable Multimedia Player)などの端末も発売しているが、KTの課題はやはり何よりもサービスエリアの拡大である。
KTは2008年10月にはソウルと首都圏の17都市でWIBROが使えるようにし、ネットワークの品質もWAVE2にアップグレードするとしている。韓国の通信政策を担当する省庁である放送通信委員会はWIBRO経由モバイルVoIPの導入も検討している。