Title: | バングラデシュの携帯市場とVillage Phone Programについて |
Updated: | 2008/12/15 |
Category: | 市場分析 |
Areas: | バングラデシュ |
Author: | 惠木 眞哲 |
Tags: | GrameenPhone BTTB VPオペレータ(Grameen Lady) 農村への携帯普及振興策 |
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バングラデシュの携帯市場とVillage Phone Programについて
バングラデシュの2007年末の固定電話の人口普及率はアジア・太平洋諸国の中で最も低い0.8%で、ブロードバンド普及率も0.5%である。固定通信・ブロードバンド分野では未だ、BTTBの市場支配力が強大であるが、携帯分野では、既に6社が参入して、2008年1Q末の加入者は3,893万まで増加している。
2007年末の携帯普及率は未だ24.5%であるが、シンガポールSingTelやノルウェーTelenorが現地携帯会社へ出資しており、2008年6月にはNTTドコモがシェア第3位のAktelへの出資を表明している。
インフラ整備の進んでいない農村への携帯普及策として銀行(Grameen Bank)の小口ローンと第3者への電話サービス提供をセットにしたVillage Phone Program(VPP)が展開されているが、2008年初めには5万の農村に拡大し、「Grameen Lady」と呼ばれるVPオペレータは26万まで増加している。このバングラデシュでの成功体験を元に、アフリカのウガンダやルアンダ等で同様なプログラムが展開されている。