Title: | 「デジタル・ブリテン」最終報告書の概要について |
Updated: | 2009/08/25 |
Category: | 制度研究 |
Areas: | 欧州 英国 |
Author: | 渡邊 一昭 |
Tags: | 全国ブロードバンド網 電子政府 著作権 ICT i-Japan戦略2015 英国政府 |
このレポートを読む |
「デジタル・ブリテン」最終報告書の概要について
英国政府は、2008年10月より着手したデジタル時代における通信、放送、コンテンツに関する包括的な政策「デジタル・ブリテン」の最終報告書を2009年6月に発表した。本稿では、この最終報告書の概要について、紹介する。
全9章から構成される最終報告書では、デジタル社会を実現するにあたって、3つのキーワード、”Availability”(地域間格差がなく、国内のどこでも利用可能なこと)、”Affordability(誰もが利用可能な料金)”, ”Capability and Relevance” (誰もが利用可能な能力を有し、デジタル社会に参画すること)をあげ、関連の施策を提案している。
上記に加え、デジタル・ブリテンに基づき構築される全国規模のブロードバンド・インフラが十分活用されるよう電子政府の一層の推進、ネットワーク上で豊富なコンテンツが提供されるために不可欠なコンテンツ提供者の権利(著作権)の保護の問題や、ICTを支える人材の育成についても言及している。