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Title: インド国営企業BSNLとMTNLの海外進出について
Updated: 2009/11/19
Category: 制度研究
Areas: アフリカ インド

インド国営企業BSNLとMTNLの海外進出について

2009年9月30日、インドの携帯電話市場でシェア1位のBharti Airtelと南アフリカMTNとの合併に関する独占的交渉期間の終了が発表された。両社の合併交渉は2009年7月から開始されていたが、今回で2度目の交渉不成立である。
その一方で、2009年9月初旬から、中東及びアフリカの24ケ国で携帯事業を展開するクエートZainの株式46%の売却話が浮上しているが、その売却候補先としてインドの政府系通信キャリアであるBSNL(Bharat Sanchar Nigam Ltd)及びMTNL(Mahanagar Telephone Nigam Ltd)の名前が取り立たされている。
2009年10月9日、TeleGeographyはインドのBSNL及びMTNLのJVであるMillennium Telecomが2011年3Qの完成を目途にインドから東南アジア及び湾岸諸国への海底ケーブルであるMillennium Cable System(MSC)の建設を計画していると報じた。
本稿では、BSNL及びMTNL両社の概要を紹介した上で、これまで国際通信の分野では影の薄かったインド国営企業のBSNL及びMTNL両社が、何故、この時期に海外進出を試み、国際海底ケーブル計画を推進するかの背景について、公表されている資料を元に分析を試みることとする。

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