Title: | 米国モバイル・インターネットにおけるネット中立性の議論 |
Updated: | 2009/12/17 |
Category: | 制度研究 |
Areas: | 米国 |
Author: | Jon Metzler |
Tags: | ネット中立性 オープンアクセス Carterfone 700 MHz Verizon Wireless CTIA Google AT&T Mobility Sprint Skype Federal Communications Commission T-Mobile |
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米国モバイル・インターネットにおけるネット中立性の議論
FCC委員長Julius Genachowski氏の講演がきっかけとなって、ネットの中立性という議論は、最近になって新たに注目を帯び始めた。キーワードは「オープン原則」 「適正なネットワーク管理」だ。
2009年10月22日のFCCオープンミーティングで、FCCはネット中立性のルール制定に関する告示(Notice of Proposed Rulemaking 、以下「NPRM」))を公開し、上記に含まれる6つの原則について、3ヶ月間コメントを募集するとした。この問題は、通信事業者、通信事業者の労働組合、消費者保護団体、ベンチャーキャピタリスト、上位レイヤーの企業などの間で熱い論争となっている。
FCCは、新しい委員長の下、データ重視かつ現実的な姿勢をとっている。 NPRM の語調は、十分な裁量の余地を残しており、モバイルデータトラフィックの大規模な成長を受けて、FCCはモバイル事業者がトラフィック管理において自ら判断できる余地を残すものと思われる。FCCの目的は、そのプロセスを透明にすることにあるようだ。