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Title: 米国におけるテレビの今(後編)
Updated: 2010/10/13
Category: コンテンツメディア分野
Areas: 米国

米国におけるテレビの今(後編)

このレポートは、米国における「テレビの今」を綴るレポートの後編である。このレポート中の「テレビ」とは、地上波放送に限らず、幅広い「ビデオの視聴」も含まれており、従来の放送(ブロードキャスト)も、プル型視聴(ユニキャスト)も、そのうちに入る。
前編(2010年6月号)では、従来の放送産業について注目し、伝統的なコンテンツの配信構造、CATV事業者とケーブルチャンネルの発展をまず紹介した。また、地上波テレビ放送の直接視聴が比較的少ないこと、そして広告によって支えられてきたテレビ放送が近年の金融・自動車産業における業界再編によって受けた影響について見てきた。
後編では、マルチタスキング(いわゆる「ながら見」)の増大、多種のデバイスの同時使用(マルチデバイス)に着目し、携帯電話とモバイルデータ利用の幅広い普及、モバイル放送の現況の他、「ATSC2.0」などの次世代の放送技術を紹介する。モバイルビデオについては、米国市場では、Android OSとiPhoneが定着するにつれ、YouTubeのアプリが端末の待ち受け画面に現れる時代が訪れ、プル型視聴が容易にできる端末が増えている。そして最後に、連邦通信委員会(FCC)の全米ブロードバンド計画(NBP)による「120MHzの放送周波数帯域を無線ブロードバンド用に再配分すべき」という勧告の実現可能性についても言及する。

In this second of two reports on the State of TV in America we focus on the uptake in so-called multi-device viewing, i.e., viewing of content across fixed, portable and mobile screens; the growth in wireless devices optimized for mobile video viewing, such as those based on iOS and the Android OS; and new innovations in broadcast TV technology, such as full-channel ATSC Mobile DTV, ATSC 2.0, and non-real time 3D content delivery.

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